あなたは子どもにどんな教育をしたいと思っていますか?またはどのような方法で育児をしていましたか?最初は何もかもが初めてで、思い通りにいかないのが育児ですよね。巷には○○式や○○教育というような育児法があふれています。その中で賛否両論あるけど人気のある「ジーナ式」ネントレと呼ばれる方法。
私はこの方法で2人の子ども30ヵ月まで育てました。きっちりと従って実践したわけでなく、取り入れた部分、自分たちに合った方法を試行錯誤しながらやってきました。今回は、ジーナ式ネントレをどのように取り入れて実践したのか、またうまくいかなかった点と続けるコツを紹介します。
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ジーナ式ネントレの内容と目的
ジーナ式ネントレとは?
ジーナ式とは著者ジーナ・フォードの『赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』で書かれている赤ちゃんの育て方です。簡単に言ってしまうと、赤ちゃんの睡眠と授乳のスケジュール管理です。「ネントレ」は日本語で「ねんねトレーニング」の略です。
ざっくりどんな内容かというと、
- 赤ちゃんには十分な睡眠と食事(授乳)が必要
- 泣いているのには必ず原因がある
- 無理やりスケージュルに収めるのではなく、睡眠と授乳がうまくいけば、自然にそのスケジュールになるということ
- 寝かしつけすることなく、ベッドに置いたら寝る子になる
- スケジュールは分刻み、月齢ごとに変化していく
- 前もって準備をし、その日予定通り行動すれば夜眠れる
- 赤ちゃんを泣かせたまま放置したり、時間になるまで授乳しないなどの方法では決してない
- スケジュール通りにならない場合の対処は、本の中に書いてあることで解決できる
ポイントは「寝かしつけ」の癖をつけないこと。
赤ちゃんをベットに置いたとたん泣いてしまうのは、自分で眠ることができないため。だっこやおっぱい、おしゃぶりなどしたまま寝かせていると、それがないと眠れなくなってしまうのです。
そのため早いうちから、ジーナ式で一人で眠りにつけるように手助けすれば、そのような理由で泣いたり、長時間抱っこして寝かしつけをするというようなことをしなくてもよいのです。
ジーナ式を実践する目的
ジーナ式ネントレを実践する目的は以下です。
- 赤ちゃんとお母さんの睡眠確保
- 赤ちゃんの泣く原因を把握できるようにする
- 赤ちゃんの食事(授乳)と睡眠の管理=健康管理
- 寝かしつけで苦労せずに赤ちゃんが一人で眠れるようにする
- 大人の予定を赤ちゃんの予定に合わせてストレスなく行動
- かわいい赤ちゃんとハッピーな時間を過ごすこと
実践するときは、必ず本を購入し何度も読み込むことが必要です。その理由は、1か月ごとにスケジュール内容や時間が変化していくためです。また、その時期に考えられる赤ちゃんの変化や注意点、解決策などが、細かく書かれているため、ネット上の情報だけで行うのは危険が伴います。
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なぜジーナ式にしたのか?
「とにかく休む時間、睡眠時間がほしい」
私は結婚して韓国に住んでいますが、初めての育児でしかも海外。周りに頼れるのは夫だけ。義母は自宅から電車で4時間の距離に住んでいて仕事もしているので頼れません。赤ちゃんに何かあったら小児科で全て韓国語で伝え診察も理解しなければなりません。まだ日本人のママ友もいない中、韓国でほぼ1人で子育てをしなければならない状況でした。
よくある月齢ごとに成長の様子が書かれた育児本を頼りに進めましたが、1人目の1か月目、完全に赤ちゃんに振り回される日々でした!病院では生まれたばかりの赤ちゃんには、基本「泣いたらおっぱい」と教えられたため、当初はなぜ泣いているのか?という原因をおなかがすいているのだと思い込んでいました。
昼夜関係なく、1,2時間おきに起きて授乳する生活がすさまじく辛かったのです!これではいけないっ!すがるような思いでジーナ・フォードの『赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』を手に入れました。
なぜこの本を選んだのかというと、とにかく育児をしながら睡眠時間を確保するにはどうすればいいのか?を探していました。当時2011年3月にネットで購入できるもので「お母さんと赤ちゃんの快眠や育児」についての本がこれしかありませんでした。
しかも「その月齢に合った決められた時間に授乳や睡眠をする」という発想や子育て自体が、あまり知られておらず、一人で子育てをしなければならない私にはとても都合がよく画期的であったからです。
それから毎日、本を片手に書いてあることを実践。この時点で生後50日でした。1人目、2人目の記録を見ると、短時間おきの授乳と睡眠不足で一番つらい時期はこの時期で、50日くらいを境に、1回の睡眠時間が長くなっていき、お母さんの時間もできてきます。
2人目は最初から実践していたので、1人目より辛くなく、心も時間も余裕があり楽しい赤ちゃん時代を過ごすことができました。
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ジーナ式のこれだけは守りたいルール
昼と夜の区別をつける
お母さんの睡眠を確保するためには、赤ちゃんが夜に長い時間まとまって寝てくれるようにしなければなりません。そのためにはまず赤ちゃんに昼と夜の区別をつけるようにします。そこでやるべきことは以下の3つです。
- 「寝る部屋」と「遊ぶ部屋」を分ける
- 「寝る部屋」は真っ暗でないといけない
- 朝起きたら朝日を浴び、日中は遊ぶ
基本的に寝るときは、朝でも昼でも必ず遮光カーテンを閉め、暗い部屋で寝るようにします。暗くなったら寝るという習慣をつけるためです。
また、朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びるようにします。昼夜の区別をつけるためにとっても大切なことです。日中起きている時は、明るい部屋で程よく刺激を受けるように遊んであげます。
昼と夜の区別がつくようになると、赤ちゃんが午前7時にスケジュールを始めたら、午後7時ころには自然に眠くなり、夜に長い時間まとめて寝てくれるようになります。そうすれば、お母さんはその時間を家事や睡眠時間にあてられます。
赤ちゃんの寝る環境を整える
新生児だと1日の半分以上は寝ています。そのため赤ちゃんの寝る環境は睡眠に影響するので、必ず以下のものを準備することをおすすめします。
- ベビーベッド(推奨)
- 親子別室(推奨)
- 「おくるみ」でしっかりと包む
- 快適な室温と湿度を管理する
- できる限り静かな部屋
私は1人目の時は床にベビー布団を敷いて寝かせていました。出産当時、何もかもが初めての経験で、ベビーベッドを部屋に置くという考えがありませんでした。昔母が私を布団で寝かせていたように私もそうするものかと考えベビー布団を準備していました。
しかし、実際赤ちゃんが家に来て育ててみると、持ち上げるときや寝かせたりする作業が、産後の体にはしんどかったのです。
なので2人目はベビーベッドをレンタルしました。韓国ではよくある木製のベビーベッドのレンタルは、だいたい2か月で5000円くらいで借りられます。ベビーベッドは寝かせるだけでなく、おむつ替えも腰を下ろさなくていいのでとても楽でした。
ジーナ式はイギリスの方が書いたものなので、文化的に日本と合わない部分があります。それは親子別室で寝るということです。私の場合は親子同室で実践しましたが、やはり部屋を出入りするときや兄弟がいる場合は、物音で起きてしまうことがありました。赤ちゃんが一人で眠れるようにするということに重点を置くならば、別室で実践した方が効果的だと感じます。
おくるみとは、赤ちゃんを包む布のことで、伸縮性のあるシンプルな四角い布がよいです。韓国では出産すると病院でおくるみでぐるぐる巻きにされ、退院の時にもらえるところもあります。
- 赤ちゃんを抱っこしやすくなる
首の座っていない小さな新生児を抱くときは、おくるみで包んだ方が首を支えやすいため - 赤ちゃんを安心させる効果がある
おくるみで包むのはお母さんのおなかの中の環境に似ているため - モロー反射(突然ピクッとする)を防ぐ
生後3か月頃まではモロー反射が見られるので、包むことにより、自分の爪で顔や体をひっかくことも防げる - 布団を蹴られないので窒息の心配がない
手足が動かないので、寝ている時に誤って布団をかぶってしまったり、寝返りして窒息したりする心配がない
赤ちゃんが起きてしまう原因に、部屋の温度や湿度も影響するので、快適な部屋をしっかり管理することも重要です。暑い、寒い、乾燥、うるさい、まぶしいなどの睡眠を妨げる要因をあらかじめ取り除いておきます。特に昼寝の時にうるさかったり、光が入ると起きてしまう原因になるので注意します。
快適な授乳ソファーまたはスペース
新生児の授乳は1日に10回以上、1回1時間近くかかります。授乳をする赤ちゃんにとって、またお母さんにとっても授乳をする環境を整えることは大切です。授乳するときの快適な環境を作るために必要なことは以下です。
- リラックスして授乳できるいすやソファー
- 夜間授乳時の間接照明
- 授乳時に赤ちゃんの首を支えるもの(タオルや授乳枕など)
- お母さんの足を置く台(長時間授乳の姿勢をとるのに楽なもの)
私は腰が痛かったのでドーナツクッションに座って授乳していました。ソファーがある場合はクッションをいくつか使って楽な姿勢ができるように調整します。
また首の座っていない赤ちゃんに授乳するときは、首を支えるために、巻いたタオルや首枕などが必要です。私は新生児や月齢が低いときは授乳クッションを使って授乳するのが楽でした。
長時間きつい姿勢では体が辛いので、お母さんもリラックスできることが何よりも重要です。授乳の時の姿勢については、本の中でも図で詳しく説明が載っています。
役に立ったグッズ
ジーナ式ネントレを成功させるためにこれは必要だというものを6つあげます。
1.温度湿度計
2.遮光カーテン
3.おくるみ
4.授乳や睡眠時間を記録できるもの(アプリ、自作の表は以下に紹介)
5.ベビーベッド(レンタルしても購入してもどちらでも)
6.ベビーモニター(別室や部屋が離れてる場合は必要)
1.温度湿度計、2.遮光カーテン、3.おくるみは、絶対にないとジーナ式ネントレの効果は出ないと思います。4の記録するものはジーナ式を続けるために必要なものです。5.ベビーベッドと6.ベビーモニターは、あったらさらに本格的に取り組めるというものです。
その他、私は授乳クッションは新生児の時に使用していて大変重宝しました。赤ちゃんの首が座ってお座りができるようになってくると、抱いて支えるだけでも授乳できるようになっていきます。
また、ジーナ式では快眠講座の本にも記載がありますが、夜間の授乳を他の人に手伝ってもらいお母さんが少しでも休めるように、あらかじめ母乳を搾乳しておくことをお勧めしています。そのため、私は朝母乳が沢山出る時や余裕がある時にあらかじめ母乳を搾乳しておくのに「電動搾乳機」もとても役に立ちました。
自作の記録表を公開!
私が初めてジーナ式を実践したのは、2011年でした。当初はスマホのアプリもあまり種類がなく、授乳や睡眠の記録を付けるのにいろいろと試しました。その中で一番良かった方法が、エクセルで自作した簡単な表でした。こんな感じです。クリックすると拡大して見れます。
この記入してある表は2人目の2か月目に記録していたものです。この1番上の1日を例に見てみます。切り取ったものが以下の画像です。
- 0時から4時まで睡眠
- 4時に〇なので母乳授乳
(+40と書いてあるので搾乳しておいた母乳40mlを追加で授乳した) - 5時くらいから7時まで睡眠
- 7時半に〇なので母乳授乳(追加で搾乳しておいた母乳90ml飲んだ)
- 9時半に〇なので母乳授乳
- 10時から11時まで睡眠
- 11時に●なのでミルク(100とあるのでミルクを100ml飲んだ)
- 12時前に〇なので母乳授乳
- 13時から14時まで睡眠
- 14時過ぎに〇なので母乳授乳
- 15時から16時まで睡眠
- 16時ころ◎なので白湯
- 16時ころから17時まで睡眠
- 17時に〇なので母乳授乳
- 17時半過ぎに☆なので沐浴
- 18時半に〇なので母乳授乳(追加で搾乳しておいた母乳60ml飲んだ)
- 19時から23時まで睡眠
- 23時過ぎに●なのでミルク100ml
- 睡眠はこの日は約14時間半
- 授乳は9回行い、200という数字はミルクの量の合計
- うんちは0回
- その他に「1人で置かれると泣く」とある
最後の「1人で置かれると泣く」は昼寝のことを書いています。昼寝はこの時期2時間くらい必要なのですが、この日は1時間しかできず、その結果夕方に昼寝がずれ込んでしまいました。この時期の昼寝(朝寝、夕寝含めて)は合計4時間になるようにしていました。
この表のポイント
- 1ページで1か月
一目でその日の様子とその月の様子がわかる。 - 縦は日付、横は時間
- 記入が手軽で簡単
文字ではなく記号なので簡単に早く記入できる。 - 記号で分かりやすい
〇母乳 ●ミルク ◎白湯、水 △うんち ☆沐浴
「→」は睡眠時間を表す
自分の使いやすくてわかりやすい記号を設定できる。 - その日のメモも簡単に書く
体重やその日の様子、赤ちゃんがその日にできたことや初めて食べたもの、初めてやったことなどを書く。また次回はこうした方がよいなどの改善点や気づいたことなど何でも書く。 - 重要なのは授乳時間と睡眠時間
ジーナ式ネントレで重要なのは、決まった時間に授乳と睡眠をすることなので、ずれないように管理したり調整したりするために、いつどのくらい飲んだのか、いつどのくらい寝たのかという情報は把握していないといけない。 - スマホより早く記入でき、確認できる
スマホアプリの場合、スマホを手に取って画面を表示して、アプリを起動して、記録するという過程があるため、自作の記録表より記入や確認に時間がかかる。また、スマホを閉じたり他の画面を見ていたりしたら、記録表がすぐに確認できない。 - 月齢で記入項目を自由に変えられる
離乳食が始まったら:体温、うんちの項目をなくし「離乳食」に
この時期になると体温は毎日測る必要がなく、うんちも記号で分かるため項目をなくす。離乳食の項目には、その日何を食べたか食材の名前を記入する。
幼児食になったら:項目は睡眠、牛乳、メモのみ
牛乳の項目はなくてもよい。その子に合ったメモしておきたい項目を作る。 - パッと見ればわかるので旦那も協力体制になる
この表を記録する前は、先が見えなくいつ何をするのか全くわかわからない状態だったが、導入してから赤ちゃんがどのような生活パターンをしているのかわかり、次はこれをするんでしょ?と協力的になった。
自分の使いやすいように自由に作れるのが自作のいいところですね。私は母乳とミルクの混合であったため、飲んだ量や何をあげたかの記録も記号で簡単に記入し確認できたので、このアナログな方法が一番良かったです。
ジーナ式の成果ビフォーアフター
この写真は、生後2週間から4週目の時の記録です。ジーナ式スケジュールにのせたくても実際はその通りにならないもどかしさがありました。
ご覧の通り、最初の方の記録は1,2時間おきに授乳していました。いつが昼で夜なのか、授乳の記号(◯母乳●ミルク)が不規則に並んでいますね。沐浴(☆印)の時間だけは毎日同じ時間にしているのがわかります。不規則に授乳していても、私の頭の中ではジーナ式スケジュールを行っていました。
ジーナ式スケジュールの成果は生後2か月あたりから現れてきました。下の写真は3か月の記録です。見てください!あんなにまばらにあった記号たちが、見事に縦にそろってきています。この時期は夜に6時間くらい連続で寝ていました。
以下の写真は5か月目の記録です。この時期になると昼寝もしっかり2時間くらい寝てくれるようになりました。また、〇(母乳)が減り●(ミルク)がほとんどになりました。これは、断乳をしてほぼミルクで授乳するようになった時期です。このころには、お休みと言って部屋をそのまま出ても泣かず、一人で寝るようになりました。その後私は至福の時間を満喫しました。
次は7か月の写真です。項目を見てください。体温とうんちが無くなり、「離乳食」の項目になっています。〇が離乳食の記号になりました。下半分だけ黒くなっている丸がありますが、これは離乳食とミルクを一緒に摂ったということです。
最後は11か月の記録です。1歳を目前にスケジュールもだいぶ慣れてきたころです。8か月過ぎからは夜22時の授乳はなくなり、朝まで夜通し寝てくれるようになりました。昼は活動して夜は寝ているというのが一目でわかる表になりました。風邪や発熱などの体調不良ではない限り、夜中に起きたり泣いたりすることはありませんでした。
このように記録表を見ると、最初は記号も多く複雑だったのが、だんだん見やすく気持ちよく記号たちがそろってきたのがわかりますね。記録していてこうも縦にそろうとかなり自己満足でした。
毎日育児をしながら記録するのは大変でしたし、旅行や帰省などで記録できない日もありました。「その他」に書くことがないなと思っても、その日のことを思い出し、こんなところが成長したなとかこんなことを嫌がってたななど書くと、後々見返すと面白いです。
旦那の協力を得るためにしたこと
周りで頼れるのは旦那しかいなかったので、家にいるときはできるだけ手伝ってほしいと感じていました。そんな旦那の協力を得やすくするためにとった対策があります。
- 赤ちゃんのその時期の分刻みのタイムテーブルを書いて、見やすいところに貼っておく(手書きでも何でもよし)
効果)タイムテーブルを見て、赤ちゃんは今何が必要で次に何をするのかがわかるので、手伝いやすくなる。 - いつも見えるところに自作の記録表を置いておく
効果)記録表を見て、今日はどのくらいスケジュール通りにいっているのか、泣いていたら何が原因なのかなどを一緒に考えたり手伝ったりできる。 - 簡単なことから頼んでいき、やってくれたらお礼を言う
効果)自分にもできそうだ、簡単だと思えるものなら手伝いやすい、お礼を言うことで「手伝ってよかった、また困っていたらやろう」という気になる。 - ポイントは、「簡単」「見える」「ダメだししない」「期待しない」の4つ
効果)簡単なことから手伝うことで自信を持ってもらう。今の赤ちゃんの状況やこの先何をするのかを見える化する。少しでも協力してくれたら、たとえ満足がいかなくても文句を言わ無いようにすれば、続けて協力をしてもらえる。
最初の壁を越えれば、意外と難しいことでもやってくれるもんです。頼める人がいるときは、何時に何をしてほしいということを伝えやってもらいましょう。
うまくいかなかったこと
2人目は生まれた時の体重が3キロ以下だったので、1か月目からのスケジュールができませんでした。体重が3キロ超えたあたりからスケジュールにゆるく当てはめていくことができました。
いわゆる「ゆるジーナ」ってやつですね。最初は昼寝から一人で寝るように練習しできるようになったら、夜寝もできるように少しずつ取り入れていきました。
我が家では部屋数がないので、親子同室で赤ちゃんだけ別の布団(ベッド)でジーナ式ネントレを行いました。寝てからは、音立てたり光が入らないようにすごく気を使いました。朝寝、昼寝、夕寝のみ寝室で一人で寝かせました。1人目は集中してスケジュールにのぞめるものの、2人目となると上の子の邪魔が入り起きてしまうこともよくありました。
2人目の時は、上の子の保育園の送り迎えで、朝寝と夕寝はベビーカーでした。逆に朝寝と夕寝に送り迎えを合わせたのですが、この時間はベビーカーに乗ったら寝るんだということを覚えてしまいました。
2人目の子の昼寝も、出かけることが多くベビーカーで寝ることが多かったです。そのせいか、家のベットで昼寝をするのがあまりできず、寝るときに背中をトントンして一緒にいたり、疲れるまで遊んだりと少し苦労しました。
また、ママが寝坊して朝7時のスケジュールが遅れた日も多々ありました。そんな時は、朝8時過ぎまで寝かせて朝寝をなくしました。そうすれば昼寝の時間から合わせることができます。
逆に赤ちゃんが早朝に起きてしまうこともよくありました。これに関しては、本にも書いてあった通り、目を合わせず授乳して寝かせるようにしました。早朝に起きるのは空腹の確率が高いので授乳をするのですが、「まだ夜だから寝る時間だよ」ということを伝えるために、間接照明の中で目を合わせず授乳します。目を合わせると遊ぶ時間だと思い覚醒してしまうからです。
それから、さっき寝たのにもうお起きた!!ってことがあります。赤ちゃんの睡眠サイクルは30~40分。寝たからと安心しても大きな音やドアを開けたりなんてできません。
30~40分おきに泣き声らしきものが聞こえることがありますが、急いで部屋には入らず、少し様子を見ます。しばらくするとまた眠りにつけることもありました。
実はベビーベッドは寝返りした時にやめました。 レンタルしたものが小さく、寝返りしてしまうとケガをする危険があったためです。それからは大人が寝ていたベッドを壁につけて、安全のためベッドガード取り付けて寝かせました。また、赤ちゃんが寝返りして起きないよう、バスタオルなどで固定してから寝るようにもしました。ちなみに大人はその日から床で布団になりました(笑)
成長し立つようになったら、ベッドから落ちる危険性があったので、今度は子どもが布団に寝るようにしました。ところが最終的にベッドはなくし、家族一緒に布団で寝ることになりました。
このように寝る環境を何度も変え、試行錯誤したことを考えると、ジーナ式ネントレは最初から別室で行う方が、しっかりと実践でき、自分で寝るということを苦労なくできる子に育つと思います。
現在、子どもたちは3歳と8歳になりましたが、寝かしつけしなくても、21時には2人とも布団に入って寝てしまいます。ジーナ式でメリハリのある生活を送ってきたからではないかと思います。
スケジュールがうまくいかない時は?
本に書かれた通りにできなかったらどう調整するのだろう?という疑問が常にあります。そんな時は以下のことを試します。
- 本に書かれている解決策と原因を消去法で試す
- まずは「ゆるジーナ」から進める
- 午後7時に寝かせたければ、沐浴の時間だけはずらさない
※沐浴→授乳→睡眠には1時間必要なため - 大きくズレてしまわないよう軌道修正する努力をする
※予定の時間からズレても前後30分に収めるようにする - なぜズレてしまったのか?ということを自分で考え対策する
予期せぬ外出で、昼寝の時間がズレたりできなかったりしたことがある。多くは周りに流されてしまったことが原因だと思ったので、スケジュールが大きくズレそうだなと思うことは避けるようにした。
ジーナ式ネントレを実践している時は、お出かけしても大きく予定がズレるような外出は避けるようにします。赤ちゃんのスケジュールに合わせて、できる範囲で動かなければ、予定が大きくズレる原因となるので、このことを念頭に入れて行動しなければなりません。
ジーナ式をやって気づいたことと効果
このネントレを行う目的は赤ちゃんもお母さんも健康にハッピーな時間を過ごすこと。私が実践していく中で気づいたこととジーナ式をやってみての効果を以下にまとめます。
- ジーナ式で育った赤ちゃんは、穏やかな傾向が感じられる
- 泣いている原因が不明でどうにもならないという状態がない。
日中は基本機嫌がよく、泣いてもスケジュールと時間を確認すれば理由は予測でき、その原因を取り除くことができる。
例)授乳時間ごろなら:空腹
お尻を動かしたり急に泣いたりしたら:不快
昼寝の時間や睡眠が足りなかった時:眠い
昼寝の時間近くや外出先などだったら:疲れた - 寝かしつけなく、赤ちゃんが一人で眠れるようになる
- 授乳時間と睡眠時間が決まっているので預けやすく、お出かけの計画も立てやすい。
- 赤ちゃんもお母さんもこの先起こること(スケジュール)がわかっているので安心して落ち着きがある。
- 2人目以降は上の子の影響で難しいけど、十分に実践できる。
- 我が家のように完璧に取り入れなくても効果がある。
ジーナ式は「親子別室」前提だが、うちは「親子同室で一緒に布団」という環境でも、一人で寝つき、スケジュールを実践でき成果があった。それは「寝かしつけ」の癖をつけなかったことが1番大きいのではないかと思う。 - 生活リズムがしっかりとついてその後育てやすい子になる。
- ひとりひとり、必要な授乳量やその時期が異なり、本の通りにはならない。前後してその子に合った時期を実践するようにする。
- 当然のことながら、夜遅い時間に外出することは難しい。出かけても午前に出発し、沐浴の時間までには帰宅するようにしていた。
- ジーナ式のスケジュールはお母さんの子育ての負担を減らすだけでなく、赤ちゃんにとっても負担のない優しいスケジュールである。
予定がずれることはよくあることです。ズレてもうまくいかなかったとしても頑張って軌道修正をすることをあきらめなければ、必ず報われます。ジーナ式で育てれば、穏やかな赤ちゃんになり後々お母さんが楽になる、今辛くても絶対に素晴らしい未来が待っているということを知ってほしいです。
ジーナ式子育てを続けて
2人の子をジーナ式ネントレで30か月まで記録していました。なぜ30ヵ月か?というとそのくらいやればもう親も子も習慣になっていたからです。また、2歳半頃なのでちょうどトイレトレーニングも終わり、一つの区切りかなとも思い記録をやめました。
記録はやめましたが、その生活パターンは保育園に行ってからも同じです。続けるコツは、お母さんが信じてあきらめないことだと思います。
お母さんが途中でやめてしまったら絶対にスケジュールを行うのは無理です。できなくてもまた明日挑戦すればいいのですし、その繰り返しと積み重ねで大きく未来が変わるのです。
せっかくの限られたかわいい時期を楽しく過ごすために、少しでもお母さんの負担を減らし効率よく動けるように、ジーナ式ネントレをやってみる価値はあると思います。
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