在住者が教える!子連れ韓国旅行で困らない方法と楽しむポイント!

日本から近くて安く行ける海外と言ったら韓国ですよね!韓国は飛行機で日本から2時間ほどで行けて、日本との時差もありません。だから国内旅行の感覚で行けてしまいます。

でも韓国語わからないし、韓国料理って辛いものばっかりじゃないの?子連れで行くにはどうなんだろう?って悩んでいるあなた!韓国は国民的に子どもに対して寛容で優しい人が多いんですよ。辛くない韓国料理も実は結構あるんです。

特に小さな子どもと知らない場所に行く時は、あらかじめ行きづらい場所や子連れに向いていない場所を避けて旅行を楽しみたいですよね?そこで今回は在住だからこそわかる韓国で困らない対策や食事のポイント、トイレ事情などを紹介します。事前にわかれば子どもとの韓国旅行をストレスなく楽しめますよ。


韓国は気温と空気に要注意!

韓国の気候をソウル在住歴10年、現在釜山在住の私が、今まで住んでいて感じたことを中心に韓国の気候について紹介します。韓国の気候で気を付けたいことは、気温と空気の2つです!

季節ごとの対策

まず、韓国も日本のように四季がありますが、熱くもなく寒くもない過ごしやすい時期は、春の4,5月、秋の9,10月です。ソウルでは桜は4月上旬、紅葉は10月下旬頃です。

6月のソウルは梅雨の時期が無いと言っていいほど雨が続く日があまりありません。そのため、ゴールデンウィーク頃からいきなり気温が30度近くになり夏のようになります。一方釜山の方は、海からの涼しい風が吹いているせいか、6月にソウルのように30度以上にはならず、逆に日本のように梅雨の時期になるのでひんやりしています。

ソウルは8月中旬くらいまでは真夏の陽気で、去年は40度を超える厳しい暑さになりました。私が韓国に移住した10年前から比べると、年々夏の気温が高くなっています。外は暑いですが電車や屋内などは冷房がガンガンきいているので、羽織れるものがあるといいですね。

しかし、韓国は蒸し暑い日本の暑さとは少し違い、大陸のカラッと乾燥した暑さです。夏に韓国に行く場合は、日本と同じように紫外線、乾燥と熱中症対策が必要です。韓国の方はサングラス、帽子、日傘などでばっちり紫外線対策をしている人が多いなと感じます。

ソウルは8月下旬~9月になると、もう秋の空気になり朝と昼の気温差が大きくなります。朝や夕方はひんやりするので風邪を引かないように注意しなければいけない時期です。

ソウルに住んでいる人は、10月ころから防寒のために窓にプチプチを張って外からの冷気が家の中に入らないようにしたり、家の隙間風を防ぐテープを張ったりと本格的な寒さになる前のこの時期に冬支度を始めます。

11月には朝の気温が0度以下になる日が出てきて外出時はジャケットやコートが必要です。12月になる頃には雪が降るくらいの寒さになるので、外出時はダウンコートのような防寒対策が必要になります。しかし、ソウルではここ10年雪が降り積もることがあまりなく、雪が降った日は一冬で数えるくらい、積もっても30㎝程度でした。

ソウルでは冬でも晴れの日が多く、ただただ寒い日が続きます。1,2月の最高気温は-3度前後で寒い日は-15度前後になる日もあります。そんな日は10分外を歩いていると、マスクなどしていないと顔が寒さで痛くなってきます。足元はアグブーツやスノーブーツなどを履かないと寒いです。

一方南部の釜山は冬でも気温がマイナスになることがめったになく、日本の関東から関西と似たような気候です。冬でも日本と同じ格好で大丈夫なのでソウルより過ごしやすいと思います。

気になる大気汚染

チャムシルのロッテワールドモールにある「ソウルスカイ」の展望台からの様子。2月末の空気が悪い日に撮影。下に見えるのはロッテワールド。お金払って展望台に登ったのに空気が悪く景色がよく見えず残念だった。

韓国の大気汚染は中国からの影響が大きいと言われていますが、ここ数年で韓国の大気は危機的に悪化していると感じます。移住した10年前も春になると中国からの黄砂や花粉などで空が黄色っぽくなっていました。しかしここ数年は空に汚れた黒い霧がかかっているような、晴れているのにすっきりしない空になっているのが明らかに見てわかるようになりました。

この大気汚染は韓国で「ミセモンジ(微細の埃という意味)」と言われています。最近ではそのミセモンジの前に「超」を付けて「チョミセモンジ」とも言っています。日本では空気中に浮遊しているその埃の粒子の大きさで「PM2.5」と言われていますね。

こんなにどんよりした写真を見たら韓国に行く気なくなりそうですが、韓国に行ったらどうやって空気の汚染具合を知って対策すればいいかお教えします。

韓国で外出する時はこのアプリ!

韓国で一番利用されている大気汚染を確認するアプリは「MiseMise(ミセミセ)」。今自分のいる地区の大気汚染の度合いをWHO基準の8段階のわかりやすい絵で表示してくれます。スマホのGPSがONになっていれば、何も設定しなくてもアプリを開けば今現在の位置の汚染度が表示されるので便利です。しかも大気汚染の状況が5分ごとに更新されているので、空気が悪そうだなという時確認すればすぐに対応できます。

미세미세 - 미세먼지, 초미세먼지

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アプリではこのように8段階で汚染度が表示されます。

アプリではこのように色と絵で汚染度が表示される。左の青から「最高」「良い」「良好」「普通」「悪い」「非常に悪い」「大変悪い」「最悪」

8段階表示のうち緑色の「普通」から青の「最高」だったらマスクをする必要はないですが、黄色の「悪い」になるとマスクをするように保育園や学校でも言われています。

空気がアプリで黒色の「最悪」となっている時に長時間外にいると、超微細の埃が呼吸器官や皮膚に付着し健康に影響を及ぼす可能性があります。(詳しくはこちら参照)

私は空気が最悪の日に、マスクをして子どもの送り迎えで20分外に行って帰ってきただけでも喉が少し痛くなりました。

また韓国旅行に行く前には必ずチェックしてほしい韓国の情報サイト「コネスト」でも「ソウルのPM2.5情報」が見られるのでソウルの空気汚染度が簡単にチェックできます。

また、こちらのサイトでもソウルのリアルタイム大気汚染がわかります。こちらでは詳細な位置を入力して検索すればその地域の汚染度が表示され、その下には1週間の大気汚染予測も表示されているので、旅行前に見ておけば大まかに計画を立てるのに役立つと思います。

韓国に行って、移動しながら現在地のリアルタイムの空気汚染度をチェックしたい場合は、やはり先ほどのアプリ「ミセミセ」が使いやすく正確にわかるのでおすすめです。

空気が悪いからと言っても移動などで外に出ることは避けられませんよね。最近では車に乗っていても車外から入ってくるミセモンジで車内の空気が悪くなるということから、車内用の空気清浄機も売っているくらいです。

何よりもミセモンジの対策として必須なのは専用のマスクです!では大気汚染で進化した韓国のマスクはどういうものなのでしょうか。

韓国のPM2.5専用マスク

私が韓国に移住してきた時は、韓国でマスクを買いたくても種類が少なくて、日本に帰国する度に日本のマスクを買って持って帰っていました。10年くらい前の韓国では使い捨て用のマスクがあまりなく、どちらかというと登山やスキーなどのレジャー用や風邪用などの布製の物が多かったです。

しかし今では使い捨てのミセモンジ用のマスクの種類が増え、逆に日本のマスクでは薄くて防げていない感じがするほど韓国のマスクが進化しました。ミセモンジ専用のマスクとはどういうものかというと、こんな感じです。

我が家で常備しているマスク。左は子ども用。

その名も「황사방역마스크(黄砂防疫マスク)」です。韓国でマスクを買える所はコンビニ、薬局、スーパー、オリーブヤングなどの化粧品ストアなど結構どこでも売っています。ロッテマートやイーマートなどの大型スーパーに行くと、大人から子どもまで種類が沢山あります。

サイズはだいたい「대형(大)」「중형 (中)」「소형 (小)」とありますが、大人の女性には「大」サイズは大きいと感じるかもしれません。子どもは「小」サイズで耳にかける紐が調節できるものが顔にぴったりとつけられていいですよ。

よく見ると、専用のマスクにはKF80やKF94など微粒子の侵入をどのぐらい遮断してくれるかを表す数字が表示されていて、数字が高い方が生地に厚みがありミセモンジの侵入を防ぐとされています。価格は1枚だと1,500₩(約150円)前後で、3枚入りのものは3,000~6,000₩(約300~600円)前後で売っています。韓国では日本のピッタマスクも人気ですよ。

専用マスクは立体的な構造をしているので、保管する時は型崩れしないように保管し、1度使用したら外側には目に見えない埃がたっぷりついているので、出来るだけ使い捨てるようにします。マスクをした時に顔とマスクの間に隙間ができるとミセモンジが遮断できないので気をつけてくださいね。

子連れで移動する時のコツ

日本から韓国は飛行機で1時間半から2時間くらいです。子どもと飛行機に乗ったら、子どもが泣かないで機嫌よくしていられるだろうかとか動き回らないでじっとしていられるだろうかなど心配ですよね。また、現地に着いたら間違わないように交通機関を利用できるかどうか、目的地にちゃんと辿り着けるかどうか不安になります。

ではまず飛行機に乗る時はどう対策したらいいのか私が経験したことから紹介したいと思います。

飛行機で快適に過ごすには

飛行機に乗る時は、0歳から2歳の子どもが1番大変です!まず赤ちゃんと一緒だったら、睡眠時間(お昼寝の時間)にフライトの時間を合わせて飛行機に乗るようにするのがベストだと考えます。

私は子どもたちが4ヶ月の時から年に何回か日本と韓国を行き来していますが、飛行機では身動きできないし自分も休みたいので、フライト時間に赤ちゃんがぐっすり眠るよう時間を合わせました。

また機内で赤ちゃんがよく眠れるように、私はバシネット(機内用のベビーベット)を設置できる座席を利用しました。抱っこ紐を着用したままでもいいと思いますが、もしバシネットでも眠ってくれたら親はゆっくり食事ができて休めると思います。

座席に座って乗る幼児になってくると、長い時間同じ場所にいることに飽きてしまいます。そんな時は優先搭乗で早く乗らずに、座ったら飛行機が動き出すぐらいのタイミングで搭乗するのが飽きなくていいかなと感じました。

また小さな子どもは離着陸の時に、気圧の変化で耳が痛くて泣く事があります。その対策で、私は離着陸の時に授乳をしたり、ゼリー飲料やお菓子などをあげて紛らわすようにしていました。

私は飛行機に乗ったら子どもに機内エンターテイメントでアニメを見させていますが、韓国便だと座った時に見せ始めて飽きる頃に食事が出て来るのでちょうどいいのです。でも途中に機内アナウンスで見ているアニメが止まると嫌がるので、タブレットで事前にお気に入りの動画をダウンロードしておいて見せることもあり、今ではタブレットも必需品になっています。

子どもが移動時間に飽きたりぐずらないように、あると便利なものはこんな感じです。

  • タブレット(イヤホンや子ども用のヘッドホンがあるといい)
  • お絵かき帳とクレヨン(小さめのもの)
  • シールブック(貼ったり剥がせたりできるものがいい)
  • ぬりえ
  • 折り紙
  • 小さな絵本
  • 音が出ないおもちゃ
  • おやつや飲み物

おやつや飲み物は、出国審査を終えてから免税店のある中のお店で買うようにしています。もしくは荷物検査をする時に「子ども用の食べ物があります」と伝えれば機内に持ち込めるので事前に用意することもできますよ。

JALやANAなどの飛行機に乗ると、子どもにトランプや折り紙などのおもちゃをくれます。また、赤ちゃん連れだったらおむつも機内でもらえたり頼めば赤ちゃんのミルクを作ってくれます。こういったサービスを上手く利用して、飛行機での移動を楽しく過ごしたいですね。

では現地に着いてからの移動はどうしたらスムーズにできるでしょうか。

韓国での移動はタクシーがおすすめ

ベビーカーに乗っていたり、抱っこが必要な小さい子どもがいたら、韓国ではタクシーを使って移動した方がいいです!韓国のタクシー料金は日本の半分以下なので、乗るのに面倒な地下鉄やバスは避け、目的地まで直行できるタクシーを利用した方が早いし楽です。

ソウルだったら通りに出ればタクシーは簡単に見つけることができます。捕まえる時はタクシーのフロントガラス中央に赤い文字で「빈차(空車)」と表示がある車を見つけてください。日本と同じように手を上げればタクシーは止まってくれます。

韓国旅行をするにあたって折りたたみベビーカーは必要かどうかは悩みどころですよね?どこを観光するかにもよりますが、こんなところを参考に持参するか決めてみてください。

  • 明洞、江南、弘大、仁寺洞、イテウォン、新沙など大体の観光スポットは人混みが多く歩きづらいのでベビーカーはない方がいいかも

  • 地下鉄を利用すると、駅のエレベーターの場所が遠かったり工事中だったり、出口によっては設置していない所もあるので注意

  • 大型スーパーやショッピングモール、デパートではベビーカーを無料で借りられ、通路が広いのでベビーカーを使っても快適にショッピングができる

  • 南大門市場、高速ターミナルのGOTO Mallなどの商店街は、通路幅が狭く人混みも多いので、ベビーカーを押しての買い物は難しい

  • 北村マウルは坂や階段が多いのでベビーカーには向いていない

  • 景福宮などの古宮は所々に段差があるが、広く平坦な場所なのでベビーカーでもOK

地下鉄での移動は、駅に階段が多く構造が複雑な駅もあるため体力を消耗しやすく、慣れない場所だと時間もかかってしまうので、子連れ旅行の場合は地下鉄での移動は避けた方がいいかもしれません。

子どもが自分で結構歩ける年齢だったら、地下鉄に乗ってみても楽しいかもしれないですね。韓国では基本的に電車内が混んでいても優先席を空けていることが多いんですよ。またお年寄りや子どもが優先席でない席に来ても、すぐに席を譲ってくれる方が多いなと感じます。

地下鉄やバスに子連れで乗った時に、韓国ではお年寄りの方が必ずと言っていいほど話しかけてきます。子どもが多少ぐずったり、元気な声を出しても韓国の方は自分の孫のように扱ってくれる方が多いので嬉しく思います。

どの移動手段を利用するかは、子どもの体力を考えて楽な方を選ぶといいですよ。では子連れで韓国旅行を楽しめるおすすめの場所を紹介したいと思います。

在住者がおすすめする子連れスポット

よくあるソウルの定番スポットは「明洞」「仁寺洞」「コエックス」「ロッテワールド」「南大門市場」などがあります。

しかしこのような場所はいつ行っても混雑していて、小さな子どもと一緒に行くには疲れやすくベビーカーで歩き回るにはキツイと思います。

でもチャムシルのロッテワールドなら室内遊園地や大型のキッズカフェ、ショッピングモール、水族館、超高層の展望台ソウルスカイなどがあり、1カ所で1日中楽しめます。空気悪かったり雨が降ったり外が寒い冬はやっぱりここかなと思います。

コエックスもチャムシルと同じように水族館やショッピングモールがあるところですが、こちらはどちらかというとビジネス街で、とにかく歩き回り平日はビジネスマンも多いことから、子どもが少し大きくなってからの方が楽しめる所ではないかと思います。

無料で楽しめる子どもの公園といったらここ!

私が子連れでおすすめするスポットは「オリニ大公園」です。

オリニ大公園の正門

オリニ大公園にある大きな噴水

ここは屋外なので天気と空気のいい日に行くといいです。「オリニ大公園」をおすすめする理由は以下です。

  • ソウルの真ん中で駅近
    地下鉄7号線「オリニ大公園駅」1番出口→オリニ大公園正門
    地下鉄5号線「アチャサン駅」4番出口→オリニ大公園後門

  • 入場料無料
    敷地がかなり広く自然も多いので、散策するだけでも楽しめる

  • 敷地内に楽しめるスポット多数あり
    大きな噴水ショー、動物園、植物園、複数の公園、ブックカフェ、キャラクターワールドなど。(一部有料)

  • 週末はステージなどでイベントあり

  • 夏には水遊び場で水遊びができる

入場料が無料でこれだけ楽しめる場所は他には無いと思います。オリニとは韓国語で「子ども」という意味の通り、まさに子どものための公園で、子連れファミリーが休日を過ごすのにぴったりな場所です。韓国のローカルな休日気分を味わうならここです。

オリニ大公園内にはこのような広い野原がありのんびりできる。大都会の真ん中にあるのに空が広く、自然も多い。

ただ1つ「オリニ大公園」で残念なのは、「食事」です。公園内にフードコート(ハンバーガーやとんかつなど)のようなところがあるのですが、そこで食べるのは高いし美味しくないという意見が多いのです。また昼時で混雑していると長い時間待つので子どもがぐずってしまいます。しかもオリニ大公園を出ても近くにレストランや食堂がないので困ります。

でも敷地内にはコンビニが何か所かあるので、広場にレジャーシートを敷いておにぎりやカップラーメンなどを食べた方が美味しかったということもありました。韓国ではレジャーでカップラーメンをよく食べるんですよ。外で食べるとなぜか美味しく感じるんですよね。

私は家の近くのキンパプ屋でキンパプ(海苔巻き)を買って持って行くか、現地で出前(チキンやお弁当など)を頼み食事を済ませています。

オリニ大公園で出前したお弁当

出前についてはこちらの記事を見てみてください。

韓国滞在を楽しむ超便利なサービス4つを紹介!
日本より便利な韓国のサービス4つとは?このサービスを韓国に来た時に活用すれば、韓国での滞在がもっと自由に楽しくなる!おかわり自由のパンチャン、出前のペダル、どこでも利用可能WiFi、日本より安いタクシーを詳しく紹介!

韓国人の人は大体お弁当を作って持って来たり他の場所でお昼を買って持って行ったり、食事を済ませてから来たりしているようです。

そのため、オリニ大公園に行くときは、滞在しているホテルの近くでお昼やおやつを買って持参する方が種類が選べて安く済むかもしれません。また、オリニ大公園の正門前にキンパプを売っている露店があるのでそこで買って入場することもできます。

もし雨や空気が悪いってなったら、「オリニ大公園」内にある「サンサンナラ」という室内の文化体験施設もおすすめです。キッズカフェのような施設ですが入場料が大人も子ども(36か月以上)も1人4,000₩(約400円)でキッズカフェよりすごく安いのに1日中楽しめる場所なんです。

サンサンナラでは科学、生物、宇宙、物理、美術など色んなことが遊びを通して学べる楽しい施設!

施設は地下1階から地上3階建てで、子どもの五感を刺激し遊びながら学べる体験がいっぱいあります。こちらも食事がちょっと問題で、サンサンナラの施設内には1階にカフェがあるのみで、施設内に食べ物を買えるところがありません。

食事ができるスペースがありますが、こちらは基本持ち込んで食事をする場所となっています。あらかじめお昼ご飯をどこかで買って入場するか、お腹が空いたらオリニ大公園など外で食事を済ませてから再入場することもできます。

都会からすぐにある大自然の公園

ショッピングも子どもも楽しめる場所となると、チャムシルのようなショッピングモールとなってしまいますが、日程に余裕があるなら少し足を伸ばして「ソウル大公園」に行ってみてはどうでしょう?

ソウル大公園入口

ここはソウルではなくお隣の京畿道ガチョン市というところにあります。でも地下鉄4号線の「ソウル大公園駅」から直結で、明洞からだったら同じ地下鉄4号線の駅なので乗り換え無しの約50分、タクシーに乗っても明洞から1時間以内で行ける場所です。

ソウル大公園には何があるのかというと、広大な大自然の敷地の中に、ソウル動物園、ソウルランド(遊園地)、テーマガーデンとオリニ動物園、キャンピング場、現代美術館、キリンナラ(大型室内キッズカフェ)があります。

ドームのような形をした大型室内キッズカフェ「キリンナラ」

6月頃はバラがきれいに咲く「テーマガーデン」

結構山奥にあるキャンピング場。中に売店あり、道具は全てレンタルできるので手ぶらでもキャンプを楽しめる!

1度で全部は行けませんが、ソウルの隣なのに山に囲まれているため自然の景色が美しく、空気が綺麗なんです。キャンプについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

韓国で気軽に手ぶらキャンプ!最低限必要なものと子連れで楽しむには?
韓国のキャンプ初心者が気軽に道具をレンタルしキャンプ体験できる場所を紹介!我が家が体験したキャンプ場や子連れでの韓国式キャンプ、最低限買う必要のある持ち物や楽しみ方を詳しく解説!

上の看板は「オリニ動物園」下は「ソウル動物園」

実はソウル大公園には動物園が2つあるのですが、大きくて広いのは「ソウル動物園」。小さめの動物にエサなどをあげて触れ合える子供向けの動物園は「オリニ動物園」で、「テーマガーデン」と同じエリアにあります。

ソウル大公園内にあるソウル動物園。キリンや象、トラ、クマ、ライオンなど大型の動物からイルカのショーなども見られて、園内は自然豊かでとても広い。

ソウル動物園の入場料は大人5,000₩(約500円)、青少年(満13歳〜満18歳)3000₩(約300円)、子ども(満6歳〜満12歳)2,000₩(約200円)、満5歳以下は無料です。チケットは動物園入り口で買いますが、無料の子どもの場合は年齢確認が必要なのでパスポートを見せる必要があります。動物園には韓国語がわからなくても日本語のパンフレットがあるので大丈夫です。

ソウル大公園は自然豊かな場所なので、桜やバラなど花が咲く時期や紅葉の時期に行くと都会とは一味違った韓国を楽しめていいですよ。

少し古い食堂は美味しい?

海外に行くと、どこのお店が美味しいのかよくわからないし面倒なので、とりあえず目につくカフェやハンバーガーショップなどで朝食を済ませてしまいがちですよね。韓国にはオシャレなカフェが沢山あるので、すごく居心地もいいのですが、ドリンクとパンやサンドイッチなどを頼むと普通に2,000円くらいしてしまい、食堂で食事をするより高くついてしまうこともあります。

韓国人が美味しい店を見分ける時は、新しくてきれいな店よりも、入り口に30年伝統の○○とか元祖○○とか書いてあって、古くていい意味で汚い感じのお店を選びます。焼肉屋でも煙が立ち込めっていてお客が狭そうにちょっと不便そうに食事をしている所などが美味しそうと感じるそうです。

もし朝食を韓国らしくてリーズナブルに済ませたかったら、おばちゃんが作っている少し古そうな感じのお店の「キンパッ」がおすすめです。キンパッとは韓国の海苔巻きで、見た目は日本の恵方巻のようなものです。違うのはご飯が塩とゴマ油で味付けされていて、中の具はたくわん、ハム、人参、ほうれん草、かにかまなどという点です。

キンパッは1本2,000~4,000₩(約200~400円)くらいで、1本も食べればお腹がいっぱいです。手軽に食べられるので、韓国ではピクニックなどのお弁当はキンパッが定番になっています。

おばちゃんが作っているのがポイントで、カフェで食べるよりローカル感があり安く、日本の海苔巻きにも似ているので子どもも食べやすいのではないかと思います。でもキンパッは恵方巻のように太いため、子どもには食べづらいので、「コマキンパッ(子ども海苔巻き)」があったらそちらを注文すると、子どもでも食べやすい細い海苔巻きが出てきます。

また、小腹がすいたら明洞などの露店や屋台などで見かけるカップチキン、マンドゥ(餃子)、ホットク、ケランパン(パンに卵、チーズをのせて焼いたパン)、おでん(串に刺さった揚げ練り物)などをチョイスすると子どもも美味しいと思う確率が高いです。

屋台グルメ。串に刺さった揚げ練り物やホットドッグなど。見た目楽しく、味もGOOD!一度お試しあれ。

韓国では大きな駅前に行くと、毎日このような屋台がずらっと出ていていつでも屋台グルメを食べられます。子どもにはちょっと味の濃いものが多いかもしれませんが、辛くないものも沢山あって見た目も面白いものが多いので楽しいですよ。自分のお気に入りの屋台グルメを探してみてはいかがですか?

離乳食は現地でも手に入る

まだ離乳食を食べている子どもの場合は、ロッテマートなどの大き目のスーパーに行くと、韓国や欧米系の離乳食を手に入れることができます。韓国では日本ほどではないですが年々離乳食の質が良くなっていて、種類も増えていると感じます。

大型スーパーの離乳食コーナー。ふりかけ、温めるだけのスープやおかず、お湯を注ぐだけのおかゆや麺類、写真には写らなかったが、そのまま食べられる瓶タイプやパウチタイプの離乳食もある。

私は子どもが離乳食を食べていた時期に、韓国の離乳食で、温めせずにゼリードリンクのように吸い込んで食べるタイプのおかゆを娘にあげたことがあるのですが、スプーン無しで食べられるのでお出かけや旅行の時に便利でした。

また、朝ごはんに「본죽(ボンジュク)」などのおかゆのお店に行って食べるのもいいですね。

ボンジュクの「6種類の野菜おかゆ」8000₩(約800円)

おかゆは出てきた時がものすごく熱いので、小さな子どもにあげる時はやけどしないよう、よく冷ましてからあげてくださいね。真ん中にある透明のスープは「ドンチミ」という大根の水キムチで冷たいものです。このおかゆは野菜の甘みが美味しく、子どもも好きそうな味です。

ボンジュクの他のメニューはこんな感じです。

栄養おかゆのメニュー。夏の今は特別メニューで鶏肉とアワビのおかゆ(右側)があります。

左側の上は特別メニュー、下は伝統おかゆ。右側はシグネチャーおかゆ(看板メニュー)。

日本のおかゆと違ってカラフルで種類が多いですね。でもおかゆなのに800円~2,300円くらいと結構な値段!だからかボリュームがあり肉や海鮮が入ったメニューもあるので、大人も満足できるおかゆが食べられます。

辛い食べ物が出てきたらこうする!

韓国に行ったら1度は焼き肉や韓定食など韓国料理のお店に行くと思いますが、韓国ではお店で出てくるおかずは無料でお替りできるんですよ。またおかずはキムチなど辛いものが出てくることが多いので、必ず大人が味見して辛くなかったら子どもにあげるようにしてくださいね。

韓国ではたまに、クリームパスタやうどん、味噌汁などの見た目が赤くないものでも辛いことがあります。よく見ると緑色の唐辛子が刻んで入っていることがあるので気を付けてください!

韓国では辛い物を子どもが食べる時に、水の入ったコップやスープなどで洗って辛味を取ってから食べるんです。初めて見た時は「えっ!洗っちゃうの?」とびっくりしてしまいましたが、その洗った水やスープは飲まないのでまあ合理的な方法だなと思いました。もし辛味を取りたいときはコップなどの水で洗っても韓国では全然オッケーです。

気になる韓国のトイレ

海外で気になるのがトイレ。韓国では日本ほどトイレが綺麗ではありませんが、空港やデパートなどの大きな施設は比較的綺麗でウォシュレットが付いているところも多いです。

韓国で一番トイレが快適な場所は新世界やロッテなどの百貨店やホテルです。ベビーキーパーやオムツ替え台、子ども用トイレもあり、このような場所は日本と変わりません。

その次に快適なトイレは、大型スーパー、空港などの公共施設、博物館や比較的新しい建物などです。ウォシュレットがない場合もありますが、しっかり掃除されているので安心です。

韓国のトイレで遭遇したくないタイプは、トイレットペーパーが設置されていないトイレです。またトイレットペーパーを便器に流せないトイレもあります。どういう場所がそのようなトイレかというと、まず古い建物のトイレ、仮設トイレ、公衆トイレなどです。

韓国では綺麗そうなトイレでも個室ごとにトイレットペーパーが設置されていないこともよくあるんです。入ってからあっ!ない!ってなることもあります。そういうトイレはトイレの入り口に不自然にトイレットペーパーが設置されていて、個室に入る前に自分が使う分だけ取ってから入るようになっているんです。

なのでもしトイレに入って入り口付近にトイレットペーパーが設置されていたら、このトイレは個室にトイレットペーパーが無いんだなと思って、そのトイレットペーパーを使う分だけ取ってから個室に入ってくださいね。私は韓国で何回も騙されている(ただ気づかなかっただけ)ので、常にウェットティッシュを持っていますが、日本のポケットティッシュを持っていると安心です。

あとトイレ事情で問題なのが、「トイレットペーパーを流さないでください」と書いてあるトイレです。どういうことかというと、トイレットペーパーが水に溶けないものだから流したらトイレが詰まるよ!って事です。そういうトイレに入ると「ヒュジトン」と言われる使用済みのトイレットペーパーを捨てる大きなゴミ箱が個室内に置かれています。

そのヒュジトンというゴミ箱があると衛生的でないしやっぱり臭うんですよね。なのでなるべく小さな子どもとは入りたくないなと思います。もしヒュジトンのあるトイレに遭遇したら、トイレットペーパーは流さずに使用済みのトイレットペーパーを捨てるヒュジトンに捨てるようにしてくださいね。

「トイレにヒュジトンはありません。使用済みのトイレットペーパーは便器に捨ててください。」
もうヒュジトンにはお目にかかれない!?

ところが、去年あたりからヒュジトンが激減しているんです!なぜかというと、2018年の平昌オリンピックに合わせて、2018年1月から公衆トイレについての法律が施行されたからなのです。

ここは絶対にヒュジトンのトイレだなと思って入ったら、ヒュジトンが消えている代わりに上の画像のような表示が貼ってありました。

どう見てもヒュジトンがありそうな公衆トイレ、古い雑居ビルのトイレも入ってみたのですが、ない、ないっ!なんとヒュジトンが消えていました!現在は地下鉄や公園などの公衆トイレにはヒュジトンが置いてないのです。

去年はまだあったのですが、法律が変わってから1年以上が経ちヒュジトンをなくすトイレがかなり増えたようですね。韓国のトイレが清潔になって何よりです!

ただ、たまに雑居ビルや古い店のトイレに行くと、ヒュジトンがないばかりかトイレットペーパーも置いてない所もありますので注意してくださいね。

子連れ韓国旅行の対策まとめ

子連れ韓国旅行で困らない方法と対策を紹介してきましたがいかがでしたか?ここ最近では1年を通して特にソウルの空気が良くなくなってきていますが、1番悪くなる春に比べたら、夏から冬にかけては落ち着いています。

むしろ、ソウルよりかは南部の観光地である釜山や慶州の方が大気汚染度が少なく、日本に近い気候のため過ごしやすいかもしれません。また、夏に子連れで韓国に行くときは、きれいなビーチがたくさんある釜山や済州島もおすすめです。

私が現在釜山に住んでいて感じるのが、意外とソウルよりも日本語表記されているものが多く、日本の商品も豊富に売っているということです。それくらい日本に近い地域なんだなというのを実感しています。

子連れで韓国旅行に行く際は、ここで紹介したことを参考に困ることなく楽しい旅行になるよう対策していってくださいね!


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