日本の隣にあって何かと日本と似ているところが多い韓国。韓国と言ったらあなたはどんなことを思いつきますか?キムチや焼き肉といった食べ物を思い浮かべる人もいるし、K-POPや韓国ドラマ、韓国コスメが好きっていう人も多いですよね。
実際住んでみると、色んな習慣の違いがわかったのはもちろん、韓国の方は年をとってもお肌がきれいな方が多いなということに気づきました。それはきっと美意識の違いや文化、食べ物などたくさんのものが関係していると思います。そこで今回は何で韓国の方がいつまでも若々しくいられるのか、食習慣の違いから紹介したいと思います。
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韓国人がきれいな秘密
韓国と言ったら、K-pop、美容大国といったイメージから、きれいな方が多いのかなって想像しちゃいますよね。実際に住んでみて感じたのは、テレビに出ている方は本当に整っていてきれいです。一般の方もきれいな方が多いですが、特にお年寄りの方のお肌がしわが少なく潤っていてとってもきれいな方が多いんです!
10年住みながら何でだろう?とその疑問を探りました。そうしたら、日本との食習慣の違いがまずありました。でもそれだけが美肌に直結しているとは限りません。
食事の他にも韓国女性の方は「紫外線」をことごとく嫌い、できるだけ当たらないようにサングラス、マスク、帽子、日傘などで対策をしている人が多いように感じられます。というか全部着用している人もたまにいるのですごい格好になってます。
また、サウナに行ったり運動したりする習慣も意識的にしている人が多いように思いました。そういった日々の努力が積み重なって美肌は作られていくのだなと感じます。
そんな美意識の高い韓国なのだから、何か他にも秘密があるに違いない!と思いませんか?それは普段無意識に食べているものが関係しているのではないかと考えます。それでは、私が実際に住んでみて感じた韓国の意外な食習慣とは何なのかを紹介していきます。
ものすごい種類のキムチとキムチを食べる習慣
世界的に健康食として知られているキムチ。知ってはいましたが、これだけの種類があって、幼いころからキムチを食べる習慣が根付いているとは思いませんでした。韓国に住む前は白菜キムチと大根キムチしか知りませんでした。実際どんなキムチがあるのかというと、
白菜、大根、サンチュ、キュウリ、えごまの葉、大根の葉、にら、ネギ、高菜、セリ、イヌヤクシソウ、白キムチ、水キムチなどなんとその数は300種類以上!日本のカレーのように、キムチは地域、季節、家庭によって味付けや材料はざまざまです。
またキムチは単に種類が多いというのではなく、その時期の旬の野菜を使って漬けることも特徴的です。旬のものを使うことによって、季節ごとに体調が異なる私たちの体に合ったキムチを食べることで、四季を健康に過ごすことができるという昔からの知恵が詰め込まれているのです。
韓国では毎年11月末~12月初めころに「キムジャン」というキムチをつける行事があります。キムチ用の白菜が一番おいしく収穫されるこの時期に、家族や親せきが集まり、次のキムジャンまでに食べるキムチを大量に漬ける行事です。
それだけ韓国人にとってキムチの存在が重要なのです。私たち家族が田舎の義母宅にお邪魔して食事をする時は、毎食キムチだけで5種類くらい食卓に並んでいます。
さらに驚いたのはキムチを食べ始める年齢!韓国では2歳からキムチを食べています。早い子はもっと小さい時から食べてるかもしれないです。
私には息子と娘がいるのですが、2人が韓国の保育園に通いだしたのは3歳です。2人とも入学する前に3歳になったので、同じクラスの子は2歳の子もいます。韓国は3月に新学期、1学年は1月生まれから12月生まれまでで分けられます。
保育園の給食には必ず毎日キムチが出ます。でもお皿に置かれる量は、500円玉程度。「2歳の子もキムチ食べられるんですかっ!?」って先生に聞いたら、まだ食べられない子も多いけど最初から食べる子もいて、毎日保育園に通っているうちに食べるようになるそうです。
娘の保育園では、ご飯(雑穀ご飯の日もある)、汁物、主菜、副菜、キムチといった感じで給食を食べています。豆や野菜が豊富な健康食ですっごくびっくりです!
おやつは午前10時に「栄養おかゆ、いり豆、煮干し」を食べ、3時ころに果物を食べます。おやつの内容は地域、園によって様々です。この写真は入園したての3歳頃なので、今は量がもう少し多く盛られているかもしれないです。
キムチが気になって、お母さんも一緒に通う慣らし保育の期間に、給食のキムチを食べてみました。すると、甘くなく普通に辛いキムチだったのです。私は思わず「先生、このキムチ大人が食べても辛いですよっ!」と言ってしまいましたが、先生は苦笑いしていました。
息子も娘も旦那が毎日キムチを食べるので食卓で見てはいましたが、入園するまで食べたことがなく、2人とも保育園で食べた時は辛くて泣いたそうです。そりゃ辛いんだから泣くわ(-。-;
キムチのせいで保育園に行くのが嫌な時期もありました。そのことを先生に話したら、キムチはお皿に乗せるだけで食べなくてもいいってことになりました。
ちなみに保育園や幼稚園では「キムジャン」を園の行事として行っているところもあります。韓国では幼いころからキムチを食べ親しんで生活しているんです。
今8歳になった息子はというと、保育園時代はキムチが食べられませんでした。でも7歳くらいからキムチが大丈夫になり、小学校の給食でももちろん出るので、普通に食べています。むしろキムチを見るだけでよだれが出てくると言っています。おそるべしキムチの習慣!
世界一○○を食べる国!
ニンニクの消費量がハンパない!
韓国の食卓のおかずには100%ニンニクが入ってます。言うまでもなく、キムチにもニンニクのすりおろしが入っています。炒め物やナムルなどの料理もニンニクがないと始まりません。むしろニンニクが入っていない料理を探すのが難しいくらいです。
韓国のニンニク消費量は世界一!2018年の統計によると、年間一人当たり約6.3㎏食べているそうです。ちなみに日本は世界6位で年間一人当たり約0.2㎏。韓国ではみんな食べてるから、日本で匂っても韓国じゃもはや匂わない!
日本では臭いと言って敬遠されがちですが、ニンニクが料理に入ると美味しくありませんか?特に茹でたニンニクは、柔らかく甘みが増し臭いません。だから韓国ではおかずに茹でたニンニクが入っているものがあります。
焼肉を食べる時は、なんと生のスライスしたニンニクを、サンチュでお肉と一緒に包んでパクっといきます。生のニンニクは刺激があって辛いので好きな人はそのまま食べます。でも食べたら口が強烈にニンニク臭くなるので、夕食に食べるんです。
また焼き肉をする時に、オリーブオイルを入れたホイルにニンニクを入れて、鉄板に置いておけば、揚げ茹でのようになりすごく美味しいんですよ。これはバーベキューなどにもお勧めです。
韓国料理では、ニンニクは唐辛子粉とセットで使われることが多く、肉や魚の臭い消しやナムルやキムチなどの味付けに多く使われ、ニンニクを生で野菜として食べることもあるし、すりおろしてタレなどの調味料としても頻繁に使っているのです。
韓国人の美容と健康の源はニンニクにあるのかも!?
世界一フライドチキンを食べる国!?
実は韓国はコンビニより多いのがフライドチキンの店。どんなに田舎に行っても離島に行ってもチキンのお店は絶対にあります!と韓国人も断言。
それくらいフライドチキンを愛する韓国人。日本でフライドチキンと言ったら、KFCくらいしか思いつかないし、私は1年に1回食べるかどうかの頻度でした。
ところが、韓国に来てから急にフライドチキンを食べる回数が急増し、多い時は週1で食べていました。これは韓国人からしたら少ない方で、職場づき合いとか、家族で出かけたり、友達と遊ぶってなったら必ず食べると思います。
旦那もフライドチキンをこよなく愛する韓国人の1人です。1人で1匹食べてしまうし、お腹空いていればいつでもチキンを食べたいと言っています。では韓国人がどんな時に、フライドチキンを食べるのかと言うと、
- 自炊するのが面倒な時
- 人が集まった時
- 夜遅くに何か食べたくなった時
- 飲み会などの2次会はチキン店が多い(1次会は焼肉が多い)
- お誕生日会やクリスマス会などパーティ系
- ピクニック、バーベキュー、キャンプなど外で食べる時
- 差し入れ、手土産、おやつ
- 疲れた時のご褒美という人も
チキンは主食というより「気軽に簡単に食べるもの」という認識が強いのかもしれません。家の外に出れば近くに必ずチキンの店があるのも理由の一つです。
味も食べてみて納得。日本のから揚げとは違い、外側がパリパリで味付けが醤油ベースのものから子どもでも食べられる蜂蜜入りのもの、韓国人好みの甘辛ソース、中華風にアレンジされたものなど種類も豊富でやみつきになる美味しさです。
近年は健康志向になってきているので、ローストチキンのお店もたくさんあり、油で揚げていないのでヘルシーで人気があります。日本の焼き鳥も韓国人に人気で、居酒屋やデパ地下などで日本の焼き鳥を食べることができます。
これだけ鶏肉を食べているんだから世界一消費しているのだろうと思って調べてみたところ、年間一人当たりの消費量は12.9㎏で世界11位。日本はというと、少し多くて15.3㎏で世界9位でした。
あれ?日本人の方がいっぱい食べてる!?韓国に住んでいるとフライドチキンの店ばかり目につくし、イベントや集まりがあるごとに食べているようですが、主食が鶏肉のアラブや欧米諸国に比べるとそんなに多くはないみたいですね。
でも韓国に来たらきっとフライドチキンのお店の多さに驚くはず!チキン好きでなくても韓国に来たら韓国のチキンを食べてみる価値ありです。
韓国のチキンの種類と呼び方
チキンは調理法や味付けによって呼び方はさまざま。せっかく韓国でチキンを食べるなら、自分好みのチキンを頼みたいですよね。注文の時の参考にしてみてください。
韓国語 | 読み方 | 意味 |
치킨 | チキン | フライドチキン |
오븐구이 | オブングイ | ローストチキン |
닭꼬치 | タッコッチ | 焼き鳥 |
통닭 | トンタッ | 鳥の丸焼き(丸揚げ) |
순살 치킨 | スンサルチキン | 骨なしチキン |
양념치킨 | ヤンニョムチキン | フライドチキンにソースが絡めてあるもの |
매운 양념 | メウンヤンニョム | 辛いソース |
간장 | カンジャン | 醤油味 |
갈릭(마늘) | ガルリッ(マヌル) | ガーリック(ニンニク) |
파닭 | パッタッ | フライドチキンに千切りのネギが山盛り乗ったもの |
닭강정 | タッカンジョン | フライドチキンに水あめ、醤油、ニンニク、生姜を合わせたソースで一緒に煮詰めたもの |
基本はこんな感じで、使うソースやお店によっても若干言い方が変わってきます。韓国ではフライドチキンの他にも삼계탕(サムゲタン)、닭한마리(タッカンマリ)、닭갈비(タッカルビ)などの鳥料理が有名です。また닭발(タッパル)という鳥の足を甘辛ソースで炒めた料理もあります。これらは主食系になるので、気軽に韓国を感じたい場合はフライドチキンを食べてみるのがいいと思います。
韓国で人気のチキンのお店ランキング
韓国の外食産業で一番競争が激しいチキンのお店!外食業の約20%がチキンのチェーン店です。これだけ人気のフライドチキンですが、チキン店を簡単に起業する人も多く毎年つぶれていくお店も多いのが現状です。では今韓国で人気のあるチキンのお店はどこなのでしょうか。
2.クムネチキン
3.BBQチキン
4.ホシギトゥマリチキン
5.マムスターチ
2.キョチョンチキン:ハニーシリーズ
3.キョチョンチキン:レッドコンボシリーズ
4.BBQチキン:ファングムオリーブユシリーズ
5.ネネチキン:スノーウィンシリーズ
韓国で不動の人気は「キョチョンチキン」ですが、他のチキンブランドに比べて価格が高く量も少なめなのにも関わらず1位なのです。理由は普通に美味しいので在住外国人からも人気があり、店舗の数が多いためだと考えます。私は辛くない骨なしの「ハニースンサル」というメニューが好きで、子どもたちもよく食べるので注文することが多いです。
平均的なチキンの価格は、1匹で15,000~20,000ウォン(約1,500~2,000円)くらい、骨なしだと2,000~3,000ウォンくらい高くなります。女性一人で気軽に食べるには量も多いし高いなって気もします。なのでできるだけお友達や家族と楽しく食べるのがチキンなのです。
実は日本の新大久保でも韓国のチキンの店があるんです。残念ながらキョチョンチキンはありませんが、カンホドンチキン、BBQチキン、ホシギトゥマリチキンがあるので一度試してみてはいかがですか?
韓国はコーヒー中毒!?
実はチキンの店と並んで多いのがカフェ。スターバックスやコーヒービーンなどのチェーン店の他にも、テイクアウト専門、コーヒー豆を自家焙煎する本格的なカフェ、癒しの猫カフェなど種類は年々増えています。
駅前に行くと大小さまざまなカフェがあちこちに。韓国のカフェは日本のカフェとちょっと違います。ドリップコーヒーが多い日本と違い、韓国ではイタリア式のエスプレッソで作るコーヒーがほとんどです。その中で1番人気はやっぱりスターバックス。韓国語でスタバは스벅(スボッ)っと略しても言います。
韓国のコーヒーのメニューには日本でよくある「ブレンドコーヒー」はありません。お湯にエスプレッソを入れた「アメリカーノ」が主流です。
最近は個人で生豆を仕入れて自家焙煎し、そのオリジナルのコーヒー豆でコーヒーメニューを作るカフェが増えています。そんなお店には店内に大きな焙煎するための機械があって、とってもいい香りが漂っていて癒されます。
また、カップのサイズが通常のカフェの2倍くらい大きいテイクアウト専門のカフェもあります。価格はだいたい1,500₩(約150円)でスタバのグランデくらいのものが出てくるので、たっぷり飲みたいって人に人気のスタイルです。友達やカップルでシェアして飲む人も見かけます。
写真は「MEGA COFFEE」のアイスアメリカーノ。片手で持つにはでかいし重たい!街中では若いカップルがストローを2つ差して仲良く一緒に飲んでいるのを見かけます。他にもカラフルで豪華なドリンクがたくさんありますね。人気のタピオカ入りのバブルティーもビッグサイズです。
韓国のお年寄りの方は、カフェのコーヒーよりも「ミックス」と言われる市販の砂糖がたっぷり入ったインスタントのスティックコーヒーが好きな方が多いようです。日本にもあるようなスティックコーヒーは韓国にもたくさん種類があり、韓国土産に買って帰る観光客も多いです。
近所のスーパーに行くと大容量のミックスが!200本入り!しかもプラス20本と書いてあります。これが普通に家庭に置いてあるんですよ。一瞬おむつかと思ってしまいました(笑)
一番下の段にある箱のミックスは、おまけでタンブラーが入っていますね。韓国のスーパーでは商品におまけがついたものがよくあります。
田舎の義母は毎食後にミックスを飲まないとスカッとしないそうです。もちろん義母宅にもドーンっと大容量のミックスが置いてあります。しかもマグカップではなく、小さな紙コップで飲むのがお決まりなのです。
そんなお年寄りが多いことから、レストランなどでもレジ横にミックスコーヒー専用のコーヒーマシーンが置いてあるんです。韓国では食後のコーヒーが習慣になっている方が日本よりも多いのかなって感じます。
白いご飯は食べない!?雑穀ご飯率高っ!
韓国の家庭では、雑穀ご飯を食べることが多いように思われます。スーパーに行くと雑穀の種類が豊富でびっくりしました。しかし食堂やレストランでは白いご飯が出る確率が高いことから、韓国を旅行するだけではわからないかもしれません。
雑穀だけでなく、豆入りご飯や大根の葉なども一緒に炊き込んだご飯もよく食べてます。何か特別な日なのかと思ったら、そうではなく普段から当たり前のように雑穀ご飯を食べています。
その証拠に、保育園や学校の給食に出るご飯も毎日日替わりで色んな雑穀ご飯が出てきます。本当に健康的ですよね!
小学生になると保育園よりもさらに豊富なメニューが出ているなと感じます。週に1日は多国籍料理のメニューになっていて、韓国料理ではなく日本のとんかつやメキシコのトルティーヤなど他国のメニューを経験する日があります。
韓国では幼いころから雑穀ご飯に抵抗を感じず、ほとんどの人が食べているんです。私は白いご飯が好きですが、10年韓国に住んで雑穀ご飯に慣れたのか、今では雑穀が入っていないと物足りなく感じてしまいます。
韓国ではよく食べて日本ではよく食べないもの
日本にもあるにはあるけど、一般的ではないものが、韓国では一般的に食べられているものがあります。それはこの3つ!
ズッキーニじゃないよ、エホバク!
エホバク(애호박)は韓国で1年中流通していてよく使う野菜の一つです。韓国語でエホバクは「赤ちゃんカボチャ」の意味ですが、これを日本ではズッキーニと言われてしまうことがあります。日本では最近「マッチャン」という名前でエホバクが売られているのを見かけました。でも日常的に食べている人は少ないと思います。
韓国ではズッキーニもエホバクとは別に売っています。エホバクの味はズッキーニより甘みがあり、色んな料理に使えるので食べやすいです。どんな料理に使えるかというと、味噌汁などのスープ系、野菜炒め、パスタ、うどん、チヂミなど何でも合います。わからなかったら、日本のナスのように使うって覚えたらいいと思います。
私が韓国に来たばかりの頃はへちまかな?と思いエホバクを買いませんでした。お店で食べてもアボカドかな?なんて思ったりしていました。今では冷蔵庫に無いと困るほど使います。
怪しい果物?チャメ
チャメ(참외)が流通するのは5~6月ころです。実は日本では「まくわうり」といいますがあまり一般的ではないですよね。私は韓国に住むまでチャメという果物を見たことなかったので、韓国でチャメを初めて見た時はギョッとしました。黄色いシマシマ模様、なんだか怪しすぎると思ってしまいました。
どうやって食べるのかというと、キウイのように両側を切り落とし縦方向に皮をむきます。皮をむくと中は白く、メロンのように種が詰まっています。種は食べる人もいるし食べない人もいます。味はシャキシャキとしたメロンのような味で意外と美味しいです。
チャメはスイカの仲間ということで90%は水分でその他ビタミンCも入っています。今ではチャメの時期になると必ず買って食べるようになりました。
焼き肉もケンニプで包んで食べれば無かったことに?
ケンニプ(깻잎)は「えごまの葉」です。見た目は少し大きいシソの葉という感じです。何といっても葉っぱの香りが強く特徴的です。韓国人でもケンニプが苦手という人も中にはいます。日本でも最近見かけることがありますが、探さないと買うことは難しいですよね。
韓国では、特に油の多い豚肉を食べる時は必ずと言っていいほど、焼き肉を「ケンニプ」で包んで食べます。油っぽい豚肉も香りの強いケンニプと一緒に食べることで、口の中がさっぱりとします。好みによりますが韓国では牛肉はサンチュ、豚肉はケンニプで包んで食べる傾向があります。
なんでケンニプをそんなに食べるのか?それはケンニプにはカルシウム、ビタミンA、ビタミンCが豊富に含まれているため、美肌効果、風邪や貧血を予防、成人病や痴ほう症予防、骨を丈夫にするなどたくさんの健康効果が認められているからです。
日本では焼き肉を食べる時は、韓国で焼き肉を食べる時ほど野菜を食べていないように感じます。なぜなら、韓国では肉一切れを食べるごとに野菜に包んで食べるからです。焼き肉の時の副菜もキムチやナムルなどの野菜類と一緒に食べることが多いですね。韓国では焼き肉を食べる頻度が多いけど、野菜を肉以上に食べているなという感じがします。
ケンニプは焼き肉以外にも、刻んで卵料理に入れたり、チヂミにしたり、餃子、サラダなどアレンジ次第で多くの料理ができる便利な野菜です。韓国の家庭では、庭やベランダで栽培している人も多く、常備したい野菜の一つなのです。
昔ながらの市場の存在
韓国では大都会のソウルでもたくさんの「昔ながらの市場」があります。観光地としてソウルの「南大門市場」が有名ですが、そのような雰囲気の八百屋や魚屋、肉屋が並んだ市場が数多く存在します。
大体町ごとに大小の市場があり、市場が無くてもマンションの敷地内で市場のようにお店が開かれたり、人口の少ない田舎町では、月に2回市場が開かれたりなどしています。
そのため、季節の旬のものやその土地のものを食べる習慣が日本よりもしっかりと根付いているなと感じました。もちろん大型のスーパーにも旬物は売っていますが、やはり収穫から売り場まで来るのに時間がかかっているため、市場のものより新鮮ではないことがあります。
しかしポイント制度やカード割引などの特典が多く受けられるスーパーを利用することも多いです。韓国では社会的に市場を守ろうとする姿勢があって、大型スーパーは隔週で日曜日が休業日となっています。そのため、スーパーが休みの日は市場で買い物をするよう、上手くスーパーと市場が共存していると言えます。
結局のところ
何を食べるかは人それぞれになりますが、韓国では少なくとも毎日キムチ、ニンニクを食べ、肉を食べる時は野菜もたくさん食べているっていうことが、年をとっても若々しい理由の一つかなと思います。
また、韓国では「体に毒を溜めない」という点に意識を置いて、食事や運動をするようにしている人が多いのです。何を食べるのかも重要ですが、食べたものを出すということの方が大事だという考え方に、私はあまり重点を置いていなかったため「なるほど~だから韓国人のお肌はきれいなのか!」と納得しました。
意外だったのは保育園の給食から、大人と同じようにキムチ、ニンニク、雑穀ご飯を自然に食べていて、おやつは健康的な自然食を食べる習慣があることです!
韓国に来たばかりの頃は、冷蔵庫にたくさんキムチがあるのは、臭くて嫌だなっと思っていました。しかし、郷に入っては郷に従えということで、「違うこと」を気にしていたらいつまで経っても慣れないし、その郷に従って生きると意外と楽しめるんだなってことがわかりました。
韓国で10年暮らして影響を受けたのか、今では毎日キムチ、ニンニクを食べ、韓国の自然食をたくさん食べるようになりました。食べ物の変化以外にも、私の食に対する考え方も変わってきているせいか、日本にいた20代の頃より30代の今の方が、体が軽く疲れもたまりにくくなっているなと感じています。このままこの食習慣で生活したら、私もコリアンビューティーになれるかな~と期待しています。
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