日本で育って日本の心地よいサービスに慣れていると、海外に旅行などで行った時、日本のサービスってすごいなとか日本だったらもっと便利なのにーなんて改めて気づくことってたくさんありますよね。
私が韓国に住んで気づいたのは、最初は慣れていないので韓国って不便だなって思ってたんですが、5,6年経ってくると何で日本ではこれが無いんだろう?と思うことも出てくるようになりました。そこで今回は日本より便利な韓国のサービスを4つ紹介したいと思います。これから紹介するサービスを韓国に来た時に活用すれば、韓国での滞在がもっと自由に楽しくなるに違いありません!
おかずは食べ放題!?
韓国旅行で経験した方も多いのではないでしょうか?韓国の食堂やレストラン(主に韓国料理のお店)で出てくるおかず類は、何種類あっても無料でお替りができるんです!
どんなおかずがお替りできるのかというと、以下の画像のようなメイン料理以外の小さなお皿にのって出てくるおかずです。
まず韓国料理のお店で料理を注文すると、このような小さなお皿にのった韓国のおかずが出てきます。このようなおかずのことを韓国ではまとめて「パンチャン」と呼んでいます。
どんなに少なくても3つ以上は出てきます。絶対に出てくるのはキムチ類。その次に多いのがナムル。その他のおかずは、季節やお店の都合などで変わってきます。
キムチや野菜、小魚やナッツ類のおかずが多いのでとても健康的ですよね!メインの料理を待っている間に先に出てきたおかずを食べるだけでけっこう満たされてしまいます。
特に小さな子ども連れの場合は絶対に韓国料理のお店がお勧めです。なぜかというと、先に出てくるおかずには、小さな子供でも食べられる小魚や卵焼き、キノコや野菜のナムルなどがあるからです。子どもの分は、ご飯だけ注文すれば食事が済んでしまうのでとってもお得です!
また韓国料理には熱くて辛いものが多いので、注文してから多少時間がかかりますが、おかずならすぐにテーブルに出てくるので、子どもが料理が出てくるまでの時間に退屈せずにすぐ食事をすることができます。
日本ではよくお子様メニューがありますが、韓国料理のお店ではめったにお子様メニューを用意している店がありません。基本的に、「パンチャン」がお替り自由なのでそれで済ませられるからです。おかずを全部食べてしまったら、またもらえるのですごく経済的です。
焼き肉のお店では、ソース類、サンチュなどの肉を包む野菜、キムチなどのパンチャンが基本的に食べ放題のところが多く、お替りしたい場合はセルフでそれらを取りに行くお店もあります。
もし、おかずのおかわりを頼んで何か言われたら、「セルフなのであそこにあるセルフバーに取りに行ってください」というような感じで言われるかもしれません。セルフの場合は目立つ場所にセルフバーがあったり、周りのお客さんが行ったり来たりしているのでよく見てみてくださいね。
お替りしたいときはなんて言う?
このおかず美味しかったから、もっともらおうか?ってなった時になんて言ったらいいのか、韓国語で覚えておくと便利です。
- 「すみませーん、もっとください」
→「チョギヨ~、ト ジュセヨ」 - 「すみませーん、これください」
→「チョギヨ~、イゴッジュセヨ」 - 「すみませーん、これもっとください」
→「チョギヨ~、イゴッ ト ジュセヨ」
お替りをお願いするときは必ずどのパンチャンかわかるように、少し残しておくのがポイントです!
またたくさんある中の「これ」と言いたい時は、「イゴッ」とおかわりしたいおかずのお皿を指しながら言ったり、そのお皿をお店の人に渡しながら「トジュセヨ〜」と言えば伝わります。韓国ではパンチャンをお替りするのは当たり前なので、美味しかったらぜひ何度もお替りしてみましょう。
韓国の食堂やレストランでは、日本のような笑顔で先読みしてくれるサービスは期待できません。韓国では店員が笑顔ではなく不愛想にサービスしてくることが多いなと感じます。ましてや日本語や英語も観光地以外では通じません。なので、待っていても気づいて来てくれませんし、お替りや必要なものをお願いする時は必ず言わないと出てきません。
ただ、韓国が日本よりいい点と言ったら、国民的に子どもに親切でとてもウェルカムな対応をしてくれるところです。だから食堂でも、子どもが多少大きな声を出したり、ぐずったりしても嫌な顔はされないのです。むしろ、一緒にあやしてくれたり、メニューにはないものを子どものためにサービスしてくれたりします。
私はそんな韓国生活に慣れてしまい、ある時日本のレストランに行った時に大変でした。子どもはおかずは食べ放題であると思っているので、日本でも「これ美味しかったからもっともらいたい!」となったのです。もちろん日本では追加で注文しなければ出てきません。私も忘れていて、あやうく「もっとくださいっ」と言うところでした。
いつでもどこでも出前
韓国語で「出前」は「ペダル(배달)」と言います。韓国は配達システムがよくできていて、出前だけでなく普通の配達もものすごく早くて便利なんです。
ネットで商品を注文すると早い場合は次の日には商品が届きます。また、スーパーである程度(3,000~4,000円以上)買い物をすると、無料でスーパーから自宅まで届けてくれるサービスも非常に便利です。
私は子どもが生まれてからは、よくネットスーパーを利用しています。赤ちゃんがいると、一緒にスーパーに行って買い物し、重たいものを持って帰るのは大変です。また、買い物するものをあらかじめ決めておけば、ネットで買い物する方が時間と労力の節約にもなります。私が利用しているスーパーは、午前中に注文すれば夕食の準備をする前には届くのでとても助かっています。
ただ、便利であるがゆえに多くの人が配達を頼りにしています。当然配達の方はものすごく忙しいので、すごく不愛想で扱いがひどい時もあります。日本の配達員の方もかなり忙しいだろうに、日本では不愛想な対応をされたことってあまりないですよね?この点では日本のサービスの方が気持ちがよく安心するなって思います。
ところが韓国では、ほとんどの配達員が配達物だけ玄関前に置いて顔を合わせずに行ってしまいます。インターホンが鳴っても姿が見えないのなんて日常茶飯事です!でもスーパーの配達や出前ではそんなことないので安心してください。
では韓国特有の出前では何ができるのか見ていきましょう。
ペダルできるもの
韓国の出前であるペダルの代表的なメニューを紹介します。
- フライドチキン
- ピザ
- ジャジャン麺、飲茶などの中華料理
- 冷麺、カルグッス(韓国のうどん)などの麺類
- ソルロンタン、サムゲタン、カムジャタンなどというスープ系の料理
- ビビンパ、プルコギなどのご飯系
- チョッパル、ポッサム(豚の蒸し料理)
- ハンバーガー(ロッテリア、マクドナルドなど)
- お弁当
メニューはそのお店が配達できる限り無限にあるような気がします。ペダルの料理を食べるだけでも韓国料理のほとんどが食べられそうです。その中でフライドチキン、ピザ、ジャジャン麺の注文の頻度が高いと思われます。韓国ドラマで、チキンやジャジャン麺を出前して食べているシーンを見たことあるという人も多いかもしれません。
どんな時にペダルを利用するのかというと、人が集まった時、屋外でのイベント、家族の集まり、引っ越し、友人と食事する時など、自炊するのが面倒な時や自炊ができない場合の食事、簡単に早く食事をしたい時などではないかと思います。
ペダルする方法
韓国ではマンションなどの入り口に定期的に無料のペダル冊子が置いてあります。自由に持って行っていいので、それを見て電話で注文することが多いです。また、行楽地や公園に行くと、ペダルのチラシを配っている人がいて、チラシが飛んできたり渡されたりするので、それを見て注文することもあります。
冊子やチラシでなくてもスマホで調べれば、今自分がいるところの近くのお店が検索できるので、直接電話をするのが最も手っ取り早い方法です。注文時に電話で伝えることは、
- 住所場所:まず出前してほしい住所や場所の名前を言います。
- メニュー:頼みたいメニューと個数を伝えます。
- 決済方法:受け取り時に現金で払うか、カードで決済するか伝えます。
- 電話番号:今電話している人(自分)の電話番号を聞かれるので伝えます。
- 時間:どのくらいかかるのか聞いておきます。
しかし、外国人が電話をして韓国語で注文するのは壁が高いですよね。私も韓国語があまり話せなかったときは、電話での言葉が聞き取りづらく電話をするのが苦手でした。韓国語が話せる人が一緒だったらお願いした方が早いです。また、韓国のホテルに滞在していたら、フロントのスタッフが代わりに注文してくれることもあるのでお願いしてみましょう。
でも最近は、電話をしなくても気軽にペダルを注文できる方法があるんです。それはスマホアプリを利用して注文することです。今韓国で最も利用されているアプリはこの2つです。
ペダルアプリといったら「ペダルの民族」。韓国で1番使われているアプリです。
배달의민족
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배달요기요
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2番目に多く利用されているアプリは「ヨギヨ」。 韓国語で「すみませ~ん」と店員さんを呼ぶときや「ここです」と場所を言う時に使う言葉ですね。
韓国語で電話するのがちょっと…だったら、アプリでは韓国語が読めて意味がわかれば簡単に注文できます。では「ペダルの民族」を例に注文方法を見ていきます。
現在地に出前してほしい場合は特に何も設定しなくても、アプリを起動すると現在地の住所で料理のジャンルが表示されます。(スマホの位置情報を許可している場合)
また、上の画像の一番上に場所を入力できるところがあるので住所又は場所名を入力すると、その入力した場所に出前できる料理のジャンルが表示されます。
例えば「서울숲(ソウルの森)」と入力すると、上の画像のように表示されました。料理のジャンルが絵で表示されているのでわかりやすいですね。真ん中のチキンを選択してみます。
すると、ソウルの森周辺にあるチキンのお店の一覧が出てきます。上の画像を下にスクロールするとたくさんのチキンのお店があるので迷ってしまいます。
適当に「ホシギトゥマリチキン ソウルの森店」を選択すると上の画像のような画面になりました。どのお店を選択してもこのような表示が出てきます。まず、店の評価の★の下を見てみます。
- 最小注文金額 13,000₩(約1,200円)
→このお店では13,000₩以上の注文から出前できるということ - 決済方法 すぐに決済、会って決済
→オンライン上の先払い、出前を受け取り時に決済の2つ方法がある - 配達チップ 1,000₩(約100円)
→配達料金が別途で1,000₩かかるということ
もし13,000₩のチキンを注文したら、払う金額は配達料と合わせて14,000₩(約1,300円)ということになります。ここを確認してからメニューを見ましょう。
お店の画面をそのまま下にスクロールしていくと、上の画像のように代表メニューがずらっと出てきます。その中から注文したいメニューを選びタップ。
注文したいチキンのメニューを選ぶと上のような画面になります。この画像の真ん中あたりを見ると、さらにチキンのどのタイプを注文するのか選択する項目があります。上から「骨付き」「骨なし」「テンダー」とあります。この店では追加料金が0₩ですね。また、この項目はお店やメニューによってチキンのタイプが違うので、いつも上記のような表示が出るわけではありません。
上の画面をさらに下にスクロールすると、チキンと一緒に頼める追加メニューが並んでいます。最後に一番下に表示されている緑の部分をタップして決済画面に行きます。
決済方法を変えるときは、上の画像の□で囲ってある「카드결제(カード決済)」の右側にある緑色の文字「변경(変更)」をタップします。すると、下の画像の画面になります。
ペダルの民族に会員登録しなくても注文可能ですが、会員でないと決済はカードやネイバーペイなどのオンライン上での先払いのみになります。会員登録しログインして注文すると、商品を受け取る時に現金またはカード決済ができるようになります。
韓国語さえ読めればペダルの民族は便利ではありますが、韓国語で会員登録することやスマホ操作の壁があることから、外国人やスマホ操作に慣れていない人が利用するには時間が多少かかりそうです。
ペダルできる場所
家や仕事先、ホテルはもちろん公園や漢江(ソウルの川)周辺、場所がわかって出前できるところならどこでも受け取ることができます。
私は友人家族と一緒にソウルのオリニ大公園で遊んだ時、お昼にお弁当を注文してみました。ここはソウルのほぼ真ん中くらいに位置する駅近の無料で入れる大きな公園です。遊園地や動物園もあり1日中子連れで楽しめる所です。
土日となると大変混雑しています。こんな人ごみの中で一体どうやって注文したお弁当を受け取るのか?というと簡単。電話で注文すると、店員が「受け取りは正門と裏門どちらがいいですか?」と選ぶように言われました。出前はバイクなのでこういった人ごみの中では、待ち合わせをして受け取ります。
また、友人と子連れで公園で遊んだ時も、子どもたちがお腹空いたということでチキンを注文。場所は「○○公園前」と伝えました。敷地内に遊ぶ公園がいくつもある広い公園だったのでちゃんと来るのか心配でしたが、自転車に乗ったおじさんが「○○チキンを注文された方~!!」と叫んでいたので無事受け取ることができました。
夏の暑い日になるとお弁当を作って出かけるのは、食中毒など衛生的に気になりますよね。そんな時に便利なのがペダル。出来たてが届くので朝作った手作り弁当を食べるより美味しくて、荷物も減らせるため利用したくなります。
電話注文とアプリ注文では料理に差があるのだろうか?そんな調査をした結果があったので見てみると、味や材料よりも量と付加サービス(割引、クーポン、おまけ料理のサービスなど)に大きな差を感じているということが分かったそうです。
特に電話注文の方が、量が多いように感じたという結果が多く、総合的に電話注文で届いた料理の方が満足度が高いとのことです。
日本では出前というと、ピザやお寿司などですが、値段も高めであまり利用する機会がないですよね。でも韓国では、自炊が面倒な時や寒くて外に出て食べるのが億劫な時などでも利用しちゃうサービスなんです。
韓国旅行に来たら、ホテルや屋外でお腹が空いた時にぜひ便利なペダルを頼んでみてください。韓国のローカルな味と雰囲気を満喫できますよ。
どこでもWiFi当たり前
韓国はIT先進国と言われている通り、日本よりもネットの速度が速く普及率も高いなと感じることがあります。韓国でスマホが普及したのは2010年前後だったような気がしますが、当初韓国ではお年寄りも普通にスマホに乗り換え使いこなしている方が多かったです。そんな光景が日本とは少し違うなと思いました。
韓国の特に都市部では無料のWiFiができるところが多いです。どんなところが無料でできるのかというと、空港はもちろん、公共施設(駅、KTXなどの列車内や地下鉄内、国立市立の公園や施設など)、レストラン、カフェ、美容室、ホテルなどの建物はほとんど利用できます。
ホテルではロビーだけ接続できるというところもあるようですが、最近では客室内も無料のWiFiが利用できるホテルが多いです。美容室やレストランは都市部のチェーン店や大きめのお店ならWiFiが利用できますが、小さな個人経営店や古いお店などの場合は、WiFiができないところもあります。
ソウルの地下鉄駅周辺では無料のWiFiが飛び交っていて、特に接続していないのに無料WiFiにつながっていることがよくあります。韓国ではとりあえずカフェに入れば必ずWiFi接続が可能なので、ネット難民になることがありません。カフェに入ったら、WiFiのネットワーク名とパスワードがレジの近くやレシートに表示されているのですぐに見つけることができます。
私が韓国で便利だなと思ったのは、ソウルのオリニ大公園、漢江公園、ソウルの森、釜山の海水浴場などの市が運営する屋外のレジャー施設でも無料のWiFiが繋がるということです!接続方法は簡単。インターネットにアクセスすると、フリーWiFiを接続するというような画面が出るのでタップするとすぐに接続されます。
しかし、観光地や行楽地では休日など混雑していると、大勢の人が同時にWiFiにアクセスしているので繋がらないこともあります。そんな時は近くのカフェに入れば必ずWiFiを利用できます。韓国はコンビニよりもカフェの方が多いのでWiFiに困ることはないのです。
そのため、私のように休日以外、移動や外出先でネットを利用することのない主婦だとデータの使用量が月に700MBくらいなので1GB使い切らない月がほとんどです。
私が今利用しているスマホは、韓国の通信会社の通信料金が24,000₩(約2240円)で250MB/月+通話100分/月の1番安いプランです。外出する日が多くなると、さすがに250MBではすぐに無くなってしまうので、旦那から1GB毎月分けてもらっています。
私が利用している通信会社は家族プランというものがあり、私と旦那のスマホ、家のインターネット、テレビも同じ通信会社で契約しているので、総じて色々な割引が適応され、私の携帯代は月1,800円前後になっています。
無料のWiFiでも韓国のネットは途切れたり速度が急に遅くなったりする事がほとんどないので、使っていてとても快適だなと感じています。
タクシーが安い!
日本では高くて利用することがめったになかったタクシー。でも韓国では日常的にタクシーを利用しています。韓国でタクシーに乗りたいときは、まず車の色を見てください。黒い高級なタクシーがたまに走っていますが、こちらは模範タクシーで料金が高いです。でも日本語などの外国語が通じることが多くサービスもいいので安心して乗れます。
そのほかのタクシーは、ソウルではオレンジ色、白、シルバー、水色などが一般のタクシーです。乗る時はタクシー乗り場か日本と同じように手を挙げて捕まえます。
タクシーを捕まえる時は、タクシーのフロントガラスの上部に、空車という意味の「빈차(ピンチャ)」と赤い文字で表示されているタクシーを見つけてください。文字が消えている場合はお客が乗車中で、青い文字の場合は「予約」か「休務」なので赤い文字なら乗れると思ってください。
では気になる韓国のタクシーの料金はいくらなのか見ていきましょう。
韓国と日本のタクシー料金比較
韓国は最近タクシーの運賃が引き上げされましたが、どのくらい安いのか韓国のタクシーと日本のタクシー料金を比べてみました。(2019年6月現在)
韓国 | 日本 | |
初乗料金 |
ソウル、仁川 |
東京 410円/1.052㎞ |
走行料金 | ソウル 100₩(約9円)/133m 仁川 100₩(約9円)/135m 釜山 100₩(約9円)/133m |
東京 80円/237m 大阪 80円/266m |
時間料金 | ソウル 100₩(約9円)/31秒 仁川 100₩(約9円)/33秒 釜山 100₩(約9円)/34秒 *15㎞/hで走行した時 |
東京 80円/90秒 |
深夜料金 | ソウル、仁川、釜山 20%割増(00:00~04:00) |
東京 20%割増(22:00~05:00) |
ざっと韓国のタクシー料金は日本の半額以下ですね。でもここ最近バスや地下鉄、タクシーなどの交通機関の運賃が少しづつ引き上げられているので、いつかは日本と同じくらいになってしまうのかなと心配です。
とはいっても日本からしたら安いので気軽に利用できます。交通費が安いのは韓国のいいところです。でもぼったくりや運転手のマナーが悪いなどの問題が昔からありますが、ここ数年で取り締まりを強化してきていることもあって少しずつ改善してきているように感じます。
私は2009年に韓国に来た時からよくタクシーを利用していますが、今のところ1度もぼったくりに合ったことはありません。運転手さんのミスで道を曲がり損ねて遠回りしてしまったことはありますが、その分料金を安くしてくれました。
ソウルで一般のタクシーを乗った時に、たまたま日本語ができる人に3回当たったこともあります。韓国では運転手は男性の中年以上の方が多く、サービスや運転に個人差があります。
また黒い模範タクシーに乗ってしまうと、初乗りが6,500₩(約605円)/3㎞になるので高く感じるかもしれません。なのでタクシーの色を見てから乗りましょう。
また、韓国で週末や深夜などにタクシーを捕まえるのは、利用する人が多く空車のタクシーが捕まりづらいのでとても苦労をします。やっと捕まったと思って目的地を伝えても、運転手が行く方向と逆だったり、迂回ができないなどの問題で乗車を断られることがあります。
また、韓国ではタクシーの事業区域外に出ると運賃が20%割増になります。どういうことかというと、ソウルで乗ったタクシーで隣の京幾道にある目的地に行く場合は、事業区域を出たところから運賃が2割増しになるということです。
ぼったくりに合ったりや目的地を間違わないようにしたり、スムーズにタクシーに乗るためには、「カカオタクシー」という韓国のタクシーアプリを利用して乗るのが1番便利で簡単です。
カカオタクシーを利用すると、タクシー乗り場や大通りでなくても呼んで乗れるし、到着地を設定してから呼ぶので聞き間違いなどで到着地を間違えることがありません。また料金がタクシーを呼び出しする前にアプリに表示されるので、おおよその金額が乗る前にわかり安心してタクシーに乗ることができます。
韓国でタクシー乗るならカカオタクシーは必須
カカオという名前は、韓国で1番使われているSNSアプリ「カカオトーク」を作った会社です。そのカカオトークと連動した韓国のタクシーアプリが「カカオタクシー」と言い、韓国で1番利用されているタクシーアプリです。利用するときはカカオトークの登録が必要です。どちらのアプリも日本語に対応しているので、アプリを起動すると日本語で表示されます。では、カカオタクシーをスマホに登録する方法を説明します。
カカオトーク- KakaoTalk
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카카오 T – 택시, 대리운전, 주차, 내비, 카풀, 바이크
Kakao Mobility Corp.無料posted withアプリーチ
カカオタクシーを利用するときは、まずカカオトークをダウンロードしてアカウント登録をしておくと、カカオタクシーの登録がスムーズにいきます。カカオトークの登録はアプリ内が日本語で表示されるのでその通りに進めていけばすぐに登録できます。
続いて、カカオタクシーのアプリをタウンロードし起動します。こちらも日本語で表示されるのでとても分かりやすいです。
上の画像の黄色い「カカオアカウントで始める」をタップします。
上の画像のようにカカオトークで登録したメールまたは電話番号、パスワードを入力する画面が出てくるので、入力してログインします。
すると、すでにカカオトークにアカウントがあるので上の画像のようにSNS認証をするよう表示が出てくるので「確認」をタップします。
日本の携帯番号の場合は、左の国番号を「+81」に選択してから、日本の携帯番号を入力します。携帯番号を入力し「送信する」を押すと、以下のようにメールで認証番号が届きます。
上のメールの[ ]に記載されている4桁の番号を入力して「次へ」を押すと、あっという間に認証完了です。
認証が終わるとすぐに上の画像のように位置情報を許可するかどうか聞かれるので、「許可」にします。以上でカカオタクシーの登録は完了です!
カカオタクシーの使い方
さっそくカカオタクシーを使ってタクシーを呼ぶ方法を見ていきたいと思います。
まずアプリを起動すると以下の画像のように、位置情報が許可になっているので今自分がいる位置が表示されています。
タクシーを呼ぶときは、下の画像の「タクシー」の部分が青く選択されていることを確認してから、目的地を設定します。
現在地と到着地の設定
タクシーを呼ぶ位置はいつも現在地が表示されるようになっていますが、直接場所を入力することもできます。ただ、韓国語か英語で入力しなければなりません。
地図で場所がわかるなら下の画像のように地図上をスライドし、その場所をタップすると英語表示でタップした場所の名前が出てきます。
「出発地に設定」を選択すると、この場所が出発地に設定されます。到着地も同じように地図上で設定できます。
地図上をタップして、上の画像のように出発地と到着地を設定しました。この距離だと約23分であると出ていますね。「タクシーを選択する」をタップして次に進みます。
タクシーの種類について
目的地を設定したからさぁタクシーを呼ぶぞ!っと次に進むと、タクシーには種類がいくつかあり選択できるようになっているんです。
上の画像のように、4種類のタクシーが表示され選択するようになっています。ではどんなタクシーなのか一つずつ説明していきます。
一般タクシーにも種類がある
まずは一般タクシーです。このタクシーは町中を普通に流れているタクシーです。よく見ると、一般タクシーにも種類が3つあります。
中型は普通の5人乗りタクシー、大型は8人乗りのジャンボタクシー、模範は5人乗りの高級タクシーです。大型・模範タクシーは初乗り6,500₩(約605円)/3㎞、走行料金は200₩(約18円)/151mですが、深夜の割増料金はありません。料金はそれぞれタップすると以下のように表示されます。
荷物や人数が多い場合は大型、ラッシュアワーや深夜などなかなかタクシーが捕まらない時は、模範タクシーを利用してみてもいいと思います。
スマート呼出ってどんなタクシー?
次は「スマート呼出」のタクシーについて説明します。
上の画像の「スマート呼び出し」とは、乗客のタクシー呼出成功率を高める人工知能配車システムを利用しているサービスです。そのため呼び出し利用料が1,000₩(約100円)かかります。これは通勤ラッシュや深夜などタクシー利用客が多い時間帯に、一般のタクシーよりも早く呼ぶことができます。
一般タクシーの呼出の場合は、運転手があらかじめ到着地がわかっていてお客を乗せますが、スマート呼出の場合は、配車が完了してから運転手に到着地がわかるシステムになっています。そのため一般タクシーでは、運転手がお客の到着地によって呼び出しを拒否するということができますが、スマート呼出の場合は到着地によってお客を拒否できないシステムになっています。
ウェイゴーブルーってどんなタクシー?
では新しいサービス「ウェイゴーブルー」と女性専用タクシー「ウェイゴーレディー」を説明していきます。
こちらは韓国で初の試み、完全に民間主導で立ち上げられた事業体のタクシーで、「乗車拒否なし、呼び出しあればすぐに配車」が売りです。今までタクシーに問題とされていた「不親切・乱暴・加速・会話」の4つが無いタクシーであると掲げています。
スマート呼出と同じように、到着地でお客を選ばず、呼び出しがあればすぐに配車されます。また、車内でスマホ充電可能、聞きたい音楽をかけられる等の便利なサービスもあります。そのため利用料が3,000₩(約285円)かかります。注意しなければならないのは、呼び出しして配車されてからキャンセルすると、2,000₩(約185円)のキャンセル料がとられます。
女性専用タクシーのウェイゴーレディーとは?
上の画像はウェイゴーブルーと同じ会社で、ウェイゴーレディーと呼ばれるタクシーを呼び出す時に選択します。現在はまだ準備中で今後サービスが開始されます。特徴は女性運転手が女性のお客だけ(小学生まで男性OK)を乗せる女性専用タクシーということです。
またチャイルドシートを準備しているので、子連れの女性には安心できるタクシーではないかと思います。呼出利用料は現在のところ未定ですが、ウェイゴーブルーの3,000₩より高くなるのではないかと言われています。
タクシーを決めたら呼んでみよう!
どのタクシーを利用するか決めたら、下の画像の「決済」部分を選択します。
上の画像の「運転手さんに直接決済」をタップします。そして「タクシーを呼び出す」をタップすると、ようやく呼び出せる運転手に連絡がいきます。
配車されると、運転手のアイコン画像(顔写真)と車のナンバーが表示されます。この時、待っている位置によっては上手く会えないこともあるので、電話やカカオトークでメッセージが来ることがあります。
この時は韓国語しゃべれなくても電話やメッセージで必ず答えないと、呼び出しがキャンセルされ乗れないことがあります。
もし、呼び出しをキャンセルされてしまったら、もう一度チャレンジしてみてくださいね。また流れているタクシーで、赤い文字で空車「빈차(ピンチャ)」と表示されているタクシーを見つけたら、すかさず手を挙げて拾ってみてください。
韓国タクシーを利用するときの注意点
韓国では、タクシーでの決済はできるだけカードを利用した方が良いです。なぜなら、韓国は日本よりもカード社会であるということもあり、現金でタクシー料金を払っても細かいおつりが無い場合があるためです。
また、「スマート呼出」と「ウェイゴーブルー」は事前にカカオトークから「カカオペイ」にクレジットカードを登録しておかないと利用できません。そのため韓国旅行でカカオタクシーを使う時は、「一般タクシーの中型」を利用することがほとんどではないかと思います。
実際に住んでいてタクシーを利用するときは、到着地があやふやなこともあるので流れているタクシーを拾って乗ることも多いです。しかし、タクシーが走っていないような場所からタクシーに乗りたい時、子連れや荷物が多い時、少し距離のある所に行く場合などは、カカオタクシーで呼び出しをしています。
私は以前ソウル市内から隣の京畿道にあるソウル大公園までタクシーで行ったことがあります。行くのは良かったのですが、帰りのタクシーは呼出してもタクシーが来ませんでした。おそらく日曜の遅い時間ということもあったのか事業区域の関係で、近くを走っていても京畿道からソウル市内に行きたくないなどの問題があったのでしょう。
なので仕方なく地下鉄で帰ったことがあります。そこがたまたま地下鉄の駅がすぐ近くにあったからよかったのですが、子連れで荷物も多かったので大変でした。
カカオタクシーには難点が3つあります。
- 操作画面は日本語表示だが、地図上の住所は英語と韓国語のみの表示、入力であること
- タクシーを呼ぶと、運転手から電話やメッセージが韓国語で来ること
- スマート呼出やウェイゴーのタクシーを利用するには、カカオペイを登録する必要があること
タクシーの運転手はほとんど日本語が通じないことが多いので、電話やメッセージが来てしまうとどうしたらいいか困りますよね。無視すると呼び出しがキャンセルされてしまうので、とりあえず答えて外国人であることがわかったら対応してくれると思います。
私はカカオタクシーで一般のタクシーを利用していますが、それでもカカオタクシーがなかった頃に比べたらものすごく便利だなって思います。韓国語を話さなくてもアプリを利用して到着地を設定しているので、ちゃんと到着地に連れて行ってもらえるようになったし、よっぽど辺鄙な場所でない限り、呼び出しすればどこからでもタクシーに乗ることができるからです。
アプリが無かったときは、タクシー乗り場か大通りに行かないとタクシーには乗れませんでした。また、日本語が通じる運転手はあまりいないので、到着地を伝えるのに何度もやり取りをしたり、もしかしたら遠回りしたりしているのではないかと不安になったりしました。
しかしアプリでは、配車されたタクシーに乗ると地図上に現在地から到着地までのルートが現れ、追跡表示されます。なので乗車中もちゃんと指定されたルート通りに走っているのか、アプリを見て確認することができるので安心できます。
時間が限られている旅行や歩き疲れた時にはタクシーを利用する方が時間も節約できて、車内で休むこともできます。旅行の際は移動にぜひタクシーも活用してみてください。
便利サービスのまとめ
韓国で日本以上に便利なサービス4つを見てきましたがいかがでしたか。
- お替り自由の韓国のおかず「パンチャン」
- 種類豊富で便利な韓国の出前「ペダル」
- 韓国ではWiFiに困らない
- 日本より安い韓国のタクシー
韓国に旅行に来たらすべてを一度に経験できるのではないでしょうか。どちらかというと韓国では笑顔で心地よいサービスというよりも、速くて合理的なサービスを求める傾向にあるのかなと思います。
また、規則やルールがあっても多少の融通が利くというところも韓国のいいところです。百貨店で値切ったら安くなったとか、本当は締め切りが過ぎたからダメなんだけど大丈夫だったとかよくあります。日本では絶対にダメですよね。
日本人の私からしたら不愛想で怖いなという印象の韓国人の方も、話してみると実は情が深くて優しい人だったということがたくさんあります。そんな韓国の魅力にハマる人も多いのではないかなと感じています。
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